塾長の考え(私大医学部受験)⑨
期末テストが来週実施される学校が多い。
前回の中間テストはGWを間に挟んで、
5月の後半に各学校で実施された。
このとき、
「GWの自己管理が上手くできた生徒」
「GWはただ欲望のままに楽しく遊んだ生徒」
この2パターンに分かれた。
当然ながら、
後者のケースだった生徒が多かった。
だからといって、
その影響が中間テストに悪影響を及ぼす、
そんな生徒は少なかったが。
ところで、
今回の期末テストに向けて、
前回の反省が活きてきたようだ。
ほとんどの生徒が言われなくても2週間前から、
「今度の定期テストは…」
といった発言が出てきたり、
計画的に学習を進める生徒が増えてきて、
今の時点でいい雰囲気になっている。
今日は日曜日だが、
塾では日曜勉強会(特訓)ということで、
朝から夕方まで生徒が出入りした。
来ていない生徒もいるが、
これが…じつは心配ないのである(笑)。
3月から4月にかけて、
新しく入塾してきた生徒たちは、
最初は戸惑っていたようだった。
北斗塾のやり方はふつうの塾とは違うから。
自宅学習を重要視する塾の方針は、
新入生徒たちからすると新鮮だったはずだ。
「家では勉強できません」
「何で?」
「何からやっていいかわからないので…」
「じゃあ何をすればいいか教えるわね」
「あ、はい…」
「家では勉強できません」
「何で?」
「弟がちょっかいかけてくるのです」
「ちょっかいかけないように教えてね」
「え、弟にですか?」
「そうだよ、やさしくていねいに、ね」
「そんなことしても言うこと聞きません」
「注意をやさしくしたの?」
「…」
「何度もしたの?」
「…いえ、していません」
「じゃあ、やってみてよ、弟に」
「え~、どうかな…」
これで解決。
何も難しくない。
弟に、
「やさしく」「ていねいに」「何度も」、
根気よく言って聞かせたかどうか。
この技術がなければ、
将来大人になったときにどうするのか?
自分が管理職になったときにどうするのか?
部下のだれもが素直で言うことを聞くのか?
ちょっかいをかけてくる、
そんな子どもじみたことはしてこなくても、
部下がミスしたり精神的につらかったり、
そんなときにどうするのか?
教育や指導をしないのか?
そんなわけにはいかないだろう。
ではそのときにどういう先輩でいるのか?
どういう上司でいるのか?
それが今、
家庭内での兄弟関係で試されているのだ。
あるいは、
その実践的な練習ができる場こそが、
学校の部活動の場なのだ。
人生にムダなことはない。
1.部活動をしない
2.家庭で弟や妹の教育ができない
3.母親を大事にしない
そんな生徒が勉強していい大学に入ったところで、
いったい何ができる大人になるのか?
都合が悪ければとにかく、
避難場所に「逃げる」、
そんな大人になるだろう。
仕事や家庭の場で、
人間関係が上手くいかずに悩み苦しむ、
そんな将来をつくるだけだ。
(続く)