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塾長の考え(親子関係)7

一木康広

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テーマ:塾長の考え

上手く行かない母親

今朝の地元新聞にある事件が載っていた。

いたたましい事件だが、

これも人間関係が上手くいっていなかった、

そんな青年が起こした事件である。

もちろん親子関係も上手くいっていなかった、

それが読み取れるような内容だった。



親子関係=人間関係(の基礎)



わが子が小学生のときくらいまでは、

親子の関係性もおおむね上手くいっていた。

そういう認識の親御さんは多いだろう。

わが子が中学生くらいになれば、

いわゆる「反抗期」に突入するので、

親子喧嘩が多くなるのはあたりまえ。

私もそれが普通だと思っていた。

何よりも私自身もそうだったからだ。



だが本当にそれは「あたりまえ」なのか?



そう疑うようになったのはここ数年。

私の塾長としてのキャリアは、

今年で31年目に突入しているが、

その大半の年月を費やしてきても、

生徒と保護者の関係(親子関係)は、

わが子が中学生くらいになれば、

当然のごとくギクシャクすることは、

大半の家庭ではあまりにも日常すぎて、

当然のことだと思っていたのである。



大学進学を目標とする高校、

①県立高校の普通科(理数科など)

②私立高校の特進科(英数科など)

こういった学校に進学した子どもを、

わが子にもつ親御さんにとって、

1番の心配事と言えば、

わが子の成績(学力)のはずだ。

高卒で働くことを目指すのならば、

実業系の高校に進んでいるわけであり、

大学に進学する予定だったからこそ、

高校は普通科を始めとする進学校を、

受験して合格しなければいけない。

そのために学習塾に通わせて、

一生懸命に送り迎えをしたり、

ときにはお弁当を作ったり、

そうやって「努力」してきたはず。

わが子からは特に感謝されなくても、

「それが親の務めだ」

「親としてできることは精一杯やろう」

そう自分に言い聞かせて頑張ってきた。

すべてはわが子のためであり、

自分のことは全部後回し。

わが子の毎月の学費(主に塾代)を、

捻出するためにパートをがんばったり、

わが子の将来を思って身体にムチ打って、

ずっと頑張ってきたはず。

それなのに…だ。



わが子が高校生になってからというもの、

「(わが子との)会話がほとんどない」

「口を開けば喧嘩になります…」

「肝心な時に旦那が協力してくれない」

「男の子は何を考えているのか…」

「娘としょっちゅうバトルですよ」

というように親子関係で悩んでいる、

そんなケースが本当に多い。

これではあんまりではないか?

親御さんたちが報われないのにも、

ほどがあるのではないか?



私も感情的にはそう思うのだが、

実際のところは…、

親御さんの声掛けのやり方や内容に、

親子関係が上手く行かなくなる、

本当の原因がある。

しかもほとんどの原因は、

父親よりも母親の言動に原因があるのだ。

(父親は母親ほど出番がないのが現実)

責任感が強くて愛情深いはずの母親ほど、

落とし穴にはまっている。



(続く)

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一木康広
専門家

一木康広(塾講師)

株式会社北斗塾

生徒の学力と性格に応じて指導を変化させること。成績向上に必要な要素(①知識定着の確認②解法のための技術指導③やる気の発生・向上・継続のサポート④学習に最適な環境の整備)を提供し、学力向上へと導くこと。

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