塾長の考え(ショート 610)
中間テストがとうとう始まった。
全3日間の初日(1日目)が終了した。
塾内の集中力は最高に高まっている。
塾の営業時間は22時30分までだ。
17時15分からあとに、
(ある)用事のために、
総合本部から外出した。
予備校生の指導が17時に終了して、
帰宅の準備を始めだしたころには、
中間テスト(初日)が終了した、
中学生や高校生たちが、
続々と塾にやって来始めていた。
別の学習室(教室)内を覗くと、
学校がもっと早く終わった生徒たちが、
明日のテスト対策の勉強を、
各自の学校教材でやっていた。
その様子をチラッと見た後、
私は総合本部から外へ出かけた。
さて、
時刻は21時30分をまわった。
様子を見るために本部に帰ってきた。
しかし、ほとんど物音がしない。
「あれ?」
学習(教室)の中を見てみて判明した。
塾生たちは(相当数)いるのだが、
聞こえる音は講師たちのPCのタイプの音、
そして時々プリントがめくれる音と、
カリカリと鉛筆の走る音。
それだけ。
「おお…」
ちょっと驚いたが私はス~っと入っていき、
それぞれの生徒たちが何を勉強しているのか、
軽く確認しつつ、
学習室(教室)内をぐるりと一周した。
そのまま退出。
「う~ん」
言葉になるかならないかのような声が出た。
とりあえず私は通路側に出た。
もう一度、
学習室(教室)内の様子を眺めた。
ちょうどそのとき、
「どうかしました?」
通路の反対側から歩いてきた講師が、
私に向かって声をかけてきた。
「あ、いや、これ…、いいね」
「はい、そうですね」
思っていた状態よりも良い雰囲気だった。
活気ではないが、
集中力の気が凝縮し合って、
何か別の空間のようなものが存在していた。
この空気感ならば…勝てる。
GW中にだらけてしまったと反省していた、
その生徒たちが作り出した空気感。
特に最近入塾してきた生徒たちは、
これが北斗塾の雰囲気だとわかっただろう。
無料体験時にはわからなかった空気感、
これを今まさにリアルで体感できている。
貴重な経験であると同時に、
これは「通過儀礼」である。
今度の中間テストが終わってからは、
あの手この手で学習意欲を盛り上げる、
そんな仕掛けを実施する予定。
今回のテストをきっかけにして、
一気に夏まで突っ走り、
本格的な学力を定着させる。
そしてそれを夏期講習の指導において、
「次元上昇」させるのだ。
私が中心となって指導していた時は、
テスト前はいつもこんな感じだった。
ちょっと懐かしい気もしたが、
「域に達しつつあるのかな」
現在の担当講師(責任者)に対して、
そう思った(が、まだわからない)。
重要なことは、
講師は緩急自在の指導ができることと、
テスト前の時期(を活用して)、
「集中することの大切さ」
を生徒たちに実感させること。
ここで得た感覚を、
家庭学習(自宅学習)の場でも、
再現できるように育てていくこと。
(続く)