塾講師のやる気の源とは?(その6)
化学がよくわからなくて…。
高校生で化学が苦手な生徒は多い。
少なくとも北斗塾に来ている生徒で、
元々中学生から通っている生徒なら、
苦手になることはほとんどない。
高校生の途中で入塾してくる生徒の、
ほとんど全員が化学は苦手。
この現象は自分の記憶が確かであれば、
25年間以上のスパンにおいて、
ずっと続いている現象だ。
そういえば…、
物理も同様かもしれない。
物理に関して得意でない生徒は、
早々と生徒自らが1年生の段階で、
2年生になったら選択しないと決断。
理系ならば「化学」と「生物」。
文系ならば「化学基礎」と「生物基礎」。
もしくは「生物」。
必然的に理系の生徒は、
「化学」を選択している生徒が多く、
結果的に苦手とする生徒も多い。
実は化学が苦手になるには、
きちんとした理由がある。
それは右脳と左脳をバランスよく、
鍛えていかないと習得しにくい、
そういう科目だからだ。
物理もまた同様。
したがって、
苦手な生徒には、
マンツーマン指導が特に有効。
①何をどうイメージして、
②それをどう数式に変換して、
③正確に短時間で解答を導くのか。
それも「正解」でなければならない。
この3ステップのうち、
①と②の段階で個別指導が必要。
年がら年中この精密な行為が、
必要だというわけではない。
生徒が「勉強のやり方」を理解して、
それを自力で実践できるようになる。
それまでが自立型の指導となる。
問題に対して正解するまでの過程を、
毎回毎回授業しなければいけない、
そういうやり方を続けると、
「(生徒が)自力で問題を解ける」
ようにはならない。
ここがポイント!
問題の解法を黒板で解説することは、
学力のある講師や教師であればできる。
それはあたりまえだし簡単なこと。
北斗塾は自立型個別指導の塾である。
あらゆる教科の学習指導を通じて、
生徒1人ひとりが自立型の生徒になる。
それが塾のミッション(使命)である。
テストに出る内容を懸命に教える塾。
それを丸暗記させることを徹底させる塾。
そういうやり方も成績アップの指導の、
1つの方法である。
でも、
北斗塾はそういうことはしない。
それで成績が上がっても、
時間の経過とともにメッキがはがれるから。
そのやり方では、
地元の県立の高校受験はともかく、
全国大会である大学受験では通用しない。
現在4月も終わろうとしている。
今でも毎日中学生の学習内容をしている、
そんな北斗塾の予備校生が半分以上いる。
この16年間ずっと同じ。
第1回全統共通テスト模試が近づいている、
それでもその対策が今できる生徒は少ない。
よって最初の模試の結果は悪いだろう。
宮崎の予備校の中で1番悪い結果を、
出すかもしれない。
でも昨年の共通テストの結果は、
予備校生全員の得点アップは、
平均で107点を超えた。
同じことをやれた予備校や塾は、
少なくとも宮崎にはないと思う。
(続く)