塾長の考え(自己採点)中編
課題克服のために…。
HKちゃんはまじめな女の子。
女の子と言っても今年で22才。
年月はあっという間に過ぎる。
夢を描いていても、
目標を持っていても、
それにふさわしいだけの、
「学力」がないと、
結局は達成しない。
夢を持つことは自由。
目標を立てるのも自由。
何を想像しても自由。
でも、
それを実現する「計画」がないと、
そもそも達成しない。
要するに計画が絶対に必要。
その計画通りに学習できれば、
予定通りの学力になり合格できる。
そんな計画が必要。
それこそが北斗塾で言うところの、
「●●●●計画」である。
これは指導形態が個別指導、
それだからこそできる。
「どこの塾も学習計画はあるのでは?」
そうとは限らない。
それがない塾だって普通にある。
ただテキストを進めるだけの塾もある。
計画もなくただ生徒が学習しているだけ。
時々講師が質問を受け付けてそれで終了。
計画が(一応は)ある塾でも、
講師がそれをどれだけ重要だと、
意識するかどうかは別問題。
講師は「教える」作業に追われるので、
結局計画倒れになる生徒の数は多い。
単に学習していくという計画であれば、
大手の学習塾チェーンの塾には、
ツールとして存在する。
しかしそれは「学習の計画」であり、
学力向上の計画ではない。
生徒の課題が見つかる仕組みは、
学習計画の中には…想定されていない。
生徒が単純に学習を進めていく際に、
「ここがわかりません」
という部分が出てきても、
それはその生徒の「課題」ではない。
それはただの「つまづき」。
学習していく際の「つまづき」が、
ある一定の数を越えている単元が、
その生徒の弱点単元となり、
その単元から出される問題に対して、
当然正答率が低くなる。
その正答率の低い問題の原因が何かを、
1.調査して、
2.抽出(検出)して、
3.分析して、
4.対策を立てる。
この「対策を立てる」対象が、
その生徒の「課題」である。
課題克服のためには、
過去の学習が甘かったがゆえに、
無数に生み出された「つまづき」、
それをすべて洗い出す作業がいる。
そのほとんどが解消されない限り、
「課題」は克服されないし、
その単元から今後出される類似の問題は、
何度やっても正答率が低いまま。
そうやって苦手な単元が誕生し、
そのせいで不合格になる。
それを一流講師が個別指導をすれば、
「あら不思議、できるようになったよ」
「生徒に笑顔があふれてきたよ」
「勉強が楽しくなったみたい」
となるのでは…という幻想を、
親御さんたちは塾に抱きがち。
それが起きるのは、
あってもせいぜい小中学生の話。
高校生の指導ではほぼ起きない。
根が深いのである。
本質的なことがわかっていないまま、
高校に進学している生徒は本当に多い。
個別指導で直接的に習った後に、
「(一時的に)わかった!」
となっても、
類題はほとんど正解できない。
それが高校生。
(続く)