塾長の考え(自立型個別指導)5
自立型個別指導。
これは私の造語である。
この言葉を使う塾が全国的に、
今増えつつあるが、
「仏作って魂入れず」
この状態のようだ。
先ごろの恩師との対談で聞いたが、
この自立型の指導は北斗塾だけでなく、
かなりの数の塾で実践されており、
目を見張る効果がみな出ているようだ。
(ただし、小中学生が中心の塾で)
今まで勉強に対して、
「いやだ」
「やりたくない」
と言っていた生徒たちが明るい表情で、
主体的に学習をしていると言う。
「それはどこの学習塾でも同じでは?」
そう思われるだろうか。
わが子がどこかの塾に通塾しているなら、
直接確認すればいい。
政府が進めているアクティブラーニング、
これは生徒が自ら能動的に学習していく、
それを実現させようとするもので、
生徒の主体性が育まれるような指導を、
現場(学校)の先生に要求するものだ。
おそらくこのやり方は、
現場の先生たちには難易度が高い。
そのような指導を先生たち自身が、
実際に受けてきていないし、
生徒を主役にする指導方法は、
先生が主役の授業形式で働いてきた、
そんな先生たちには勝手が違うはずだ。
上手くいってほしいが、
それに精通している専門家の、
詳細かつ具体的なアドバイスと訓練が、
実際には必要となるだろう。
従来のやり方と真逆のやり方なので、
現場はここ数年間は混乱状態のはずだ。
それでも挑戦すべきだが。
以前このブログで述べたが、
単に自立型の指導をするだけでは、
義務教育まではギリギリだが、
一応は通用して高校にも合格する。
しかしながら、
高校生にこの指導方法を採用して、
成果を上げ続けるとなると、
指導の難易度は一気に上がる。
下手な講師だとただの自習になる。
質問を持って行っても、
「映像授業を見とけ」
になりがちで眠る生徒も出てくる。
【学習するべき内容について】
1.何を学習するべきかの「明確さ」
2.学習したこと(問題)の「価値」
3.学習事項と別の学習事項の「関連性」
※これは実際に生徒が質問を持ってきて、
講師が対応する時に教えなければならない。
この指導ができるように講師は日頃から、
知識と技術の研鑽(けんさん)が必要。
【日々の受験勉強への取り組み方】
1.(勉強に)邪魔なものや障害をいかに
最小限に抑えるか
2.学校の勉強と塾の受験勉強とのバランス
3.時間マネジメントの技術の習得
※これは生徒が自主的に自宅で学習する際に、
どう取り組むかのアドバイスとなる。
この指導が各講師の腕の見せどころで、
北斗塾の講師間でも差がある。
生徒に浸透させるのに時間がかかるし、
簡単なようで難しい。
講師は何年間にもわたる研鑽が必要。
以上の精度を上げていけばいくほど、
自立型個別指導の完成度が高くなり、
驚くべき結果(成績)が出てくる。
小中学生は精度が低くても成績が上がるが、
高校生や予備校生はそうはいかない。
(続く)