塾長の考え(前期試験までの結果)
Cくんは九大受験志望である。
現時点でついに中学数学と中学英語、
この2教科が固まった。
このため彼は予備校での指導が、
中学レベルから高校レベルに昇進!
この状態になるまで1カ月半かかった。
しかし、到達した。
現在は高校1年生の数学を順番に検査中。
【数学Ⅰ】(現課程)
1.数と式
2.集合と命題
3.2次関数
4.図形と計量
5.データの分析
【数学A】(現課程)
1.場合の数
2.確率
3.図形の性質
4.整数の性質
ちなみに、
【1.数と式】の中身はさらに、
①整式の加法・減法・乗法
②因数分解
③実数
④1次不等式
の4つに分解できる。
このそれぞれの項目に、
[レベル1]
[レベル2]
[レベル3]
[レベル4]
[レベル5]
[レベル6]
[レベル7]
[レベル8]
様々なレベルの問題がある。
同じ単元の同じ項目でも、
どのレベルの問題が解けるか?
それで受験できる大学が決まる。
東大や京大はレベル8まで必要で、
九大や阪大ならレベル7までだ。
生徒は各単元の各項目のテストを、
順番に受けていき、
学力の到達度を講師が計測する。
国公立大学の医学部医学科ならば、
レベル6の問題が解けないと無理。
しかも2次試験で受ける教科は、
英語、数学、理科の3教科が標準。
昨年度の宮崎大学医学部医学科は、
一昨年度と同じで理科の問題が、
他学部の問題と同じだった。
これが倍率が上がった要因の1つ。
理科の問題だけがレベル4相当。
これでは全国各地の秀才たち、
つまり医学部医学科受験生たちに、
「何て簡単な問題なんだ、宮崎は!」
そう思われただろう。
その結果、志願者数増となり、
一気に合格レベルが上がった。
おそらくはこの傾向は来年も続く。
最近ある先生が、
今の医学部医学科の難易度は、
東大・京大に匹敵する。
と言っていたが、
そんな単純なものではない。
東大生と地方の国立大学の、
医学部医学科生ではだいぶんと、
学力には差がある。
それが証拠に医学部医学科生では、
東大や京大の問題は解けない。
手も足も出ない。
すなわち、
塾講師が医学部医学科生ならば、
「どんな問題でも解けます!」
「教えたら上手なんです!」
という宣伝文句は誇大表現。
そんなことはない。
私は直接医学部医学科受験希望の、
塾生を何人も指導してきたが、
合格する生徒の学力レベルと、
合格できない生徒の学力レベルは、
ほとんど見抜けるし、
合格できるレベルにも差があり、
上位合格の学力の生徒であっても、
東大理科Ⅰ類は合格できないはず。
東大の問題の質はまるで違う。
東大や京大の問題は、
単純にレベルが高いわけではない。
ある意図をもって作問されており、
その意図は地方国公立大の問題とは、
明らかに一線を画す。
合格させるには違ったトレーニングが、
それぞれ必要であり、
重ならない部分が結構ある。
九大受験と宮崎大学医学部医学科受験。
これらの対策はまるで別である。
(続く)