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塾長の考え(国語の指導)

一木康広

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テーマ:塾長の考え

違います。
前回に引き続き国語の話。



冷静に考えてほしいのだが、

積み重ねを必要とする教科で、

飛び級のやり方で指導しても、

絶対に上手く行かない。

国語だとすぐに勘違いするから、

例えば、

各学年で習う算数(数学)、

この学力がほぼ完璧だとしよう。

つまりその教科だけは、

学年トップの学力(100点)とする。

そういう生徒がいると仮定する。

小4→3級。

小5→2級。

小6→1級。

中1→初段。

中2→2段。

中3→3段。

高1→4段。

高2→5段。

高3→6段。

難関大学(九州大学)→7段。

超難関大学(東京大学)→8段。

とレベルを設定してみる。

学力が2段(中2)である生徒が、

5段(高2)の指導を受けたら、

どうなるか?

5段(高2)の内容を教える先生が、

一流講師だったら、

指導相手が2段(中2)の学力でも、

「あ、(僕でも)数学がわかる!」

となるかどうか。

それで理解できるのなら、

中2の学力程度の数学がわかれば、

指導者が一流の場合なら、

高2の数学でもわかるという理屈になる。

そんなことは絶対にない。

こういうことに気が付かない生徒、

あるいは親御さんたちはいずれ、

悲惨な結果を見ることになる。

これは大げさではない。

予備校の講師はこの辺のテクニックには、

かなり長(た)けている。

わかるはずのない講義内容を、

わかったように錯覚させるくらいは、

お手のものだ。

一流講師が1対1で指導すれば、

中学2年生の生徒であっても、

高2の数学が理解できる。

…絶対にありえない。

それは国語でも同じことだ。

ではどうするのか?

足元を固めていかなければいけない。

基礎からコツコツと学習しないといけない。

「楽して、一気に成績アップ!」

そんなことは受験勉強では起きない。

暗記大会的な要素が強い中学のテスト。

つまり中間テストや期末テスト。

事前に学校から配られるプリントの、

答えを次から次へと丸暗記して、

理解できていてもできていなくても、

「問題を見れば解答を書けるよ!」

そこまで直前に学習できていれば、

そのときには当然点数を取ってくる。

学年の番数が50から100くらい、

ポーンと上がった成績表を持ってくる。

「どうだ、すごいだろ!」

…それは一時的なもの。

次回のテストまたはその次のテスト。

その成績表を見てみればすぐにわかる。

リバウンドした結果がそこにはあるから。

このやり方では、

高校受験までは突破できても、

大学受験は突破できないのだ。

実業系の高校に進学する生徒はいい。

普通科(進学コース)に受かった生徒は、

大学に進学してこそ初めて金の卵。

中学生時代に暗記大会用の訓練を塾で、

そう、塾で受けたがために、

大学受験では砕け散るのだ。

今の時代は「一流講師」とやらが、

宮崎にはなかなかいないから、

都会の講師がカリスマ的な感じで、

パソコンの画面に登場してくる。

そこに奇跡が起きる!

…そんなことは起きない。

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一木康広
専門家

一木康広(塾講師)

株式会社北斗塾

生徒の学力と性格に応じて指導を変化させること。成績向上に必要な要素(①知識定着の確認②解法のための技術指導③やる気の発生・向上・継続のサポート④学習に最適な環境の整備)を提供し、学力向上へと導くこと。

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