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後藤泰孝プロはテレビ宮崎が厳正なる審査をした登録専門家です

境界が曖昧なまま土地を持つリスク  土地境界標ってなに?どうして必要なの?

後藤泰孝

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テーマ:境界

土地を持っている方の中には、境界標をあまり意識したことがない方も多いのではないでしょうか。
「境界杭なんて気にしたことがない」「昔からあるから問題ないはず」と思ってしまいがちですが、境界標は 土地を安心して持つために欠かせない大切な印(しるし) なんです。
今回は、境界標がなぜ必要なのかを、やさしくご紹介します。


1.境界標とは

境界標とは、「ここからここまでが自分の土地ですよ」と示すための目印です。
コンクリート杭や石杭、金属プレートなど、いろいろな形があります。
普段は草に隠れて見えにくかったり、あまり意識することがないかも知れません。
でも、土地をめぐるトラブルを防ぐために、とても大切な役割を果たしています。


2. 境界標が必要な理由

① ご近所トラブルを防ぐ

「ここまでが自分の土地だと思っていたら、実はお隣の土地だった…」、そんな思い込みから隣人トラブルに発展することもあります。境界標があれば、誤解を未然に防げます。

② 相続や売買がスムーズに

土地を相続する、売買する場面では、境界が不明確だと手続きが進まないことが多々あります。
「境界をはっきりさせてからでないと契約できない」と言われるケースも珍しくありません。
境界標があると、「この土地はここまで」と示せるので、安心して話を進められます。

③ 建物や塀を建てるときに役立つ

家を建てたり、フェンスや塀を作ったりするときも、境界があいまいだと「越境(お隣の土地にはみ出すこと)」してしまうことがあります。
後から撤去や修正が必要になると、多額の費用や時間がかかってしまいます。

④ 将来の安心につながる

自分の代ではトラブルがなくても、子どもや孫の代で境界をめぐる争いが起きることがあります。
境界標をしっかり残しておけば、未来の世代まで安心して土地を守れます。


3.境界標がないと起こりやすいこと

実際に、境界標がないことで次のようなトラブルが起きています。
• 隣地所有者と境界線をめぐって裁判になる
• 売却のときに「境界を決めてからでないと契約できません」と言われてしまう
• 思っていたより土地が狭く、売却価格が下がる
• 塀や建物が越境してしまい、撤去費用が発生する

いずれも、事前に境界標を設置しておけば、防げるものばかりです。


4.まとめ

境界標は、土地の「名札」や「印鑑」のようなものです。
普段はあまり目立ちませんが、いざというときに大きな力を発揮してくれます。
「自分の土地の境界がはっきりしていないかも…」
そう思ったら、早めに専門家(土地家屋調査士)へ相談してみることをおすすめします。
大切な土地を守り、安心して未来へ引き継ぐために
境界標の設置や確認を、ぜひ意識してみてください。

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後藤泰孝
専門家

後藤泰孝(土地家屋調査士)

後藤土地家屋調査士・行政書士事務所

土地家屋調査士として、宮崎県で20年以上の実績。豊富な経験に基づき、調査、測量、登記申請に取り組みます。土地の境界トラブルには、聞く力と交渉力を強みに、隣地間に笑顔の交流をもたらす解決を目指します。

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