シリーズ12:「fine lab. Method」について
3.fine lab. Methodで育つ自己効力感
〜「自分ならできる」を脳からつくる〜
はじめに
「どうせ自分にはできない」
「やっても無駄かもしれない」
そんな声を口にする人は少なくありません。
しかし、実際に人の行動や成果を左右するのは、能力そのものではなく「自分ならできる」という感覚、すなわち自己効力感です。
この自己効力感は、生まれ持った性格ではなく、脳の働きと経験によって育つものです。fine lab. Methodでは、その神経科学的な仕組みを踏まえ、挑戦を続けられる“できる脳”を育てることを目指します。
自己効力感は脳の回路がつくる
自己効力感とは、心理学者バンデューラが提唱した「自分は必要な行動を実行できる」という信念です。脳科学的に見ると、これは前頭前野と側坐核の働きによって支えられています。
小さな成功体験が積み重なるたびに、脳は「できた」という記憶を強化し、ドーパミンが分泌されます。そのたびに「やればできる」という神経回路が少しずつ太くなり、自己効力感は強まっていくのです。
fine lab. Methodのアプローチ
fine lab. Methodでは、この自己効力感を育てるために次の3つのステップを重視しています。
小さな挑戦から始める
いきなり大きな目標に挑むのではなく、成功確率の高い小さな課題を設定します。
成功を可視化する
達成したことを言語化・記録し、脳が「これは成功だ」と認識できるようにします。
承認とフィードバックを重ねる
他者からの承認が加わることで、自己効力感はさらに強化され、次の挑戦へとつながります。
このサイクルを回すことで「挑戦すれば成果につながる」という実感が深まり、自己効力感は着実に育っていきます。
個人を変え、チームを変える
自己効力感を持つ人は、失敗を「学びの過程」として受け止めます。挑戦を恐れない姿勢は周囲に伝染し、チーム全体に挑戦文化が根づきます。これが、fine lab. Methodが目指す「心理的に安全で、挑戦が連鎖するチームづくり」の土台になるのです。
おわりに
「自分ならできる」という確信は、未来を切り拓く力です。
自己効力感は才能ではなく、脳の仕組みに基づいて育てられるものです。
fine lab. Methodは、そのための科学的な道筋を提示します。
まずは一歩、小さな挑戦を設定し、それを達成したことを自分に認めてください。
その積み重ねが、あなたやあなたのチームを「できる脳」へと育て、無敵の挑戦文化を築いていくのです。
次回のテーマは
「4. fine lab. Methodで鍛えるレジリエンス」
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