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シリーズ②:「考えすぎて動けないのは脳のせい?」

森億

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テーマ:日常生活に活かす脳の使い方シリーズ

シリーズ②:「考えすぎて動けないのは脳のせい?」
〜決断力を高める脳の使い方〜

1.「考えれば考えるほど動けなくなる」──その正体は脳にあった
買い物、進路、転職、人間関係…
「どうしよう、こっちの方がいいかな…やっぱり違うかも…」と迷い続け、結局行動に移せない。そんな経験はありませんか?
このような「決められない脳」は、単なる優柔不断ではなく、脳の使い方に理由があります。
実は「決断力の差」は脳の回路の使い方の違いから生まれているのです。

2.“決断できない脳”のメカニズムとは?
脳が「決断できない」状態に陥るとき、2つの領域のせめぎ合いが起こっています。

=前頭前野(ぜんとうぜんや)
考える脳/情報を比較し、論理的に判断
多くの選択肢があると過負荷になり、動けなくなる

=扁桃体(へんとうたい)
感情脳/不安や恐怖、リスクを強調する
「失敗したくない」「後悔したくない」とブレーキをかける
このとき脳内で起きているのは、「考えすぎ」による情報渋滞。
特に現代人は情報が多すぎて、前頭前野がオーバーヒート状態に陥りやすいのです。

3.事例:何も決められなくなった主婦のケース
事例:40代・主婦Mさん
子どもの塾選びで、何十もの資料を集め、説明会にも参加。
「もっといい選択肢があるかも」と比較を繰り返し、2か月経っても決められない…。
→ 結果、申し込みが締め切られ、選択そのものを逃してしまった。
このように、情報の多さが決断の遅れを生み、行動不能に陥るのは、現代脳の典型的なパターンです。

4.「決断力」はスキルではなく、脳の習慣
決断が早い人は、脳をシンプルに使う習慣を持っています。
迷いがちな人との差は、「才能」ではなく「使い方」の差です。
鍵を握るのは次の3点:
情報を絞る(前頭前野の負担を減らす)
不安に慣れる(扁桃体の過剰反応を抑える)
小さな決断を日常化する(「決める脳」を鍛える)

5.決断力を高める3つの脳トレ習慣
① 「3秒ルール」で即断する癖をつける
日常の些細なこと(今日のランチ、帰り道)を3秒で決めるトレーニングを繰り返すことで、 脳は「即決」に慣れていきます。
② 情報は“3つまで”に絞る
選択肢が多すぎると、前頭前野はフリーズします。
比較検討する際には「選択肢を3つまでに限定」するのがコツ。
例:引っ越し候補の物件、保険、進路、転職先など
③ 「最悪でも○○ならOK」と決めておく
扁桃体は「失敗の不安」に敏感です。
「一番悪くてもこの程度」と前もって“リスク許容の枠”を用意しておくと、脳は決断しやすくなります。

6.「動ける脳」は、決断を恐れない脳
重要なのは、「正解を探そうとしすぎないこと」。
決断とは「最善を選ぶ」よりも、「選んだあとに最善にしていく」行為です。
そしてその第一歩は、「決める脳」を育てること。
日常の中で「小さく決める」経験を積み重ねていくことで、脳は迷わなくなっていきます。

迷う時間が長いほど、チャンスは遠ざかる。
脳の仕組みを知って、サクッと決断、パッと行動できるあなたになりましょう。

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森億
専門家

森億(プロコーチ)

fine lab.(ファイン ラボ)

35年の中高大の教員経験と、バスケットボール競技での豊富な実績をもとに、パフォーマンス向上を導く「fine理論」を構築。セルフトレーニングとチームビルディングの両輪で企業セミナーや人材育成を行います。

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