10.fine lab. Methodで強化するチーム共感力
第7回「不安・緊張を味方にする!脳をリセットする実践法」
大切な場面で緊張し、不安になるのは自然な反応です。
問題は、それに「飲み込まれるか」「活かせるか」。
不安や緊張は、ノルアドレナリンが分泌され、集中力を高める信号でもあります。
この状態をうまくコントロールするには、呼吸法が効果的です。
特に「4秒吸って8秒吐く」呼吸は、副交感神経を活性化し、心拍と筋肉の緊張を緩めます。
試合前やプレッシャーのかかる場面で実践すれば、脳と体がリセットされ、ベストパフォーマンスを発揮できます。
<事例>
Gさんは陸上の短距離選手。
大舞台になると緊張からスタートで出遅れる癖が…。
試したのは、スタート前の「4秒吸って8秒吐く」呼吸法。
これにより副交感神経が優位になり、心拍数が整い、筋肉の過緊張が和らぎます。
同時に、「緊張=集中力が高まっている証拠だ」とマインドを切り替えたことで、ノルアドレナリンが適切に分泌され、集中状態が続くようになります。
その後は安定して好スタートを切れるようになりました。
<コーチのすべきこと>
•練習前・試合前に「全員で呼吸法」を取り入れ、自律神経を整える習慣を作る。
•緊張する場面で「緊張は集中のサインだよ」と声をかけて意識を変える
•一人ひとりに「リセットルーティン」(深呼吸・合言葉・ポーズ)を持たせる
<選手のすべきこと>
•試合や緊張する場面で、必ず呼吸法やリセットルーティンを実行する
•「緊張=集中している証拠」と認識を変え、自己暗示を使う
•緊張した自分を責めず、「いつもの自分に戻るための方法」を探す



