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第7回「不安・緊張を味方にする!脳をリセットする実践法」

森億

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テーマ:第3章マインドが整えば、メンタルは整う

第7回「不安・緊張を味方にする!脳をリセットする実践法」

 大切な場面で緊張し、不安になるのは自然な反応です。

 問題は、それに「飲み込まれるか」「活かせるか」。

 不安や緊張は、ノルアドレナリンが分泌され、集中力を高める信号でもあります。

 この状態をうまくコントロールするには、呼吸法が効果的です。

 特に「4秒吸って8秒吐く」呼吸は、副交感神経を活性化し、心拍と筋肉の緊張を緩めます。

 試合前やプレッシャーのかかる場面で実践すれば、脳と体がリセットされ、ベストパフォーマンスを発揮できます。



<事例>

 Gさんは陸上の短距離選手。

 大舞台になると緊張からスタートで出遅れる癖が…。

 試したのは、スタート前の「4秒吸って8秒吐く」呼吸法。

 これにより副交感神経が優位になり、心拍数が整い、筋肉の過緊張が和らぎます。

 同時に、「緊張=集中力が高まっている証拠だ」とマインドを切り替えたことで、ノルアドレナリンが適切に分泌され、集中状態が続くようになります。

 その後は安定して好スタートを切れるようになりました。


<コーチのすべきこと>

•練習前・試合前に「全員で呼吸法」を取り入れ、自律神経を整える習慣を作る。

•緊張する場面で「緊張は集中のサインだよ」と声をかけて意識を変える

•一人ひとりに「リセットルーティン」(深呼吸・合言葉・ポーズ)を持たせる

<選手のすべきこと>

•試合や緊張する場面で、必ず呼吸法やリセットルーティンを実行する

•「緊張=集中している証拠」と認識を変え、自己暗示を使う

•緊張した自分を責めず、「いつもの自分に戻るための方法」を探す

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森億
専門家

森億(プロコーチ)

fine lab.(ファイン ラボ)

35年の中高大の教員経験と、バスケットボール競技での豊富な実績をもとに、パフォーマンス向上を導く「fine理論」を構築。セルフトレーニングとチームビルディングの両輪で企業セミナーや人材育成を行います。

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