10.fine lab. Methodで強化するチーム共感力
第6回 失敗が怖くなくなる!『意味づけ』を変えるマインドトレーニング
失敗を「悪いこと」と考えると、脳は恐怖反応を起こし、扁桃体が過敏になってパフォーマンスが落ちます。
しかし、失敗に「学びのチャンス」「成長の一歩」という意味を与えると、脳は前向きな情報処理を始めます。
この「意味づけ」を変えることこそ、マインドトレーニングの基本です。
毎日の習慣として、失敗やミスから「学んだこと」を3つ書き出してみましょう。
この習慣が、前頭前野の働きを強化し、不安や恐怖に左右されにくい脳を作っていきます。
「失敗」は言葉。
「失敗」は「曲がり角」や「でこぼこ」と同じ。まだ「道半ば」。
<事例>
Fさんはバレーボールのスパイカー。
ミスを恐れ消極的なプレーが増えていました。
そこで、「失敗=成長のサイン」と意味を変え、ミスをしたら「今の学びは?」と必ず考えるルールを導入。
試合後には「ミスから得た学び」をノートに記録。
扁桃体の恐怖反応が減り、前頭前野が働いて、冷静な判断と大胆なスパイクが増えました。
結果、チームのエースとして活躍するようになりました。
<コーチのすべきこと>
•ミスや失敗のあとに「そのチャレンジは良かった!」とポジティブにフィードバックする
•「今回の学びは?」と問いかけ、失敗を振り返り→学び→行動に変える習慣を作る
•ミスした選手を責めず、挑戦を評価する文化をつくる
<選手のすべきこと>
•ミスのたびに「何を学べたか」を即座にノートやメモに記録する
•失敗しても「これは次につながる」と言い聞かせ、自己肯定感をキープする
•試合後、「学んだことノート」を必ず振り返り、次の行動計画を立てる



