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第6回 失敗が怖くなくなる!『意味づけ』を変えるマインドトレーニング

森億

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テーマ:第3章 マインドが整えば、メンタルは整う

 第6回 失敗が怖くなくなる!『意味づけ』を変えるマインドトレーニング

 失敗を「悪いこと」と考えると、脳は恐怖反応を起こし、扁桃体が過敏になってパフォーマンスが落ちます。

 しかし、失敗に「学びのチャンス」「成長の一歩」という意味を与えると、脳は前向きな情報処理を始めます。

 この「意味づけ」を変えることこそ、マインドトレーニングの基本です。

 毎日の習慣として、失敗やミスから「学んだこと」を3つ書き出してみましょう。

 この習慣が、前頭前野の働きを強化し、不安や恐怖に左右されにくい脳を作っていきます。

 「失敗」は言葉。

 「失敗」は「曲がり角」や「でこぼこ」と同じ。まだ「道半ば」。



<事例>

 Fさんはバレーボールのスパイカー。

 ミスを恐れ消極的なプレーが増えていました。

 そこで、「失敗=成長のサイン」と意味を変え、ミスをしたら「今の学びは?」と必ず考えるルールを導入。

 試合後には「ミスから得た学び」をノートに記録。

 扁桃体の恐怖反応が減り、前頭前野が働いて、冷静な判断と大胆なスパイクが増えました。

 結果、チームのエースとして活躍するようになりました。


<コーチのすべきこと>

•ミスや失敗のあとに「そのチャレンジは良かった!」とポジティブにフィードバックする

•「今回の学びは?」と問いかけ、失敗を振り返り→学び→行動に変える習慣を作る

•ミスした選手を責めず、挑戦を評価する文化をつくる

<選手のすべきこと>

•ミスのたびに「何を学べたか」を即座にノートやメモに記録する

•失敗しても「これは次につながる」と言い聞かせ、自己肯定感をキープする

•試合後、「学んだことノート」を必ず振り返り、次の行動計画を立てる

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専門家

森億(プロコーチ)

fine lab.(ファイン ラボ)

35年の中高大の教員経験と、バスケットボール競技での豊富な実績をもとに、パフォーマンス向上を導く「fine理論」を構築。セルフトレーニングとチームビルディングの両輪で企業セミナーや人材育成を行います。

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