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第4回「脳はマインドに支配されている。扁桃体と前頭前野の仕組み」

森億

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テーマ:第2章マインドが変わればすべてが動きだす

 脳の仕組みを理解すれば、マインドがどれほど影響力を持っているかがわかります。

 恐怖や不安に関わるのは「扁桃体」という脳の部位。

 ネガティブなマインドを持っていると、この扁桃体が過敏に反応し、緊張やパニックを引き起こします。

 逆に「前頭前野」という理性を司る部分が活性化していると、冷静に判断し、自分をコントロールできる状態を保てます。

 どちらが優位に働くかは、あなたのマインド次第。

 脳は「思考の習慣」によって反応が変わるため、マインドを整えることで脳の働きを最適化できるのです。



<事例>

 Dさんはバスケットボールのフリースローが得意。

 でも、観客の前だと成功率がガクッと下がりました。

 これは、失敗への恐怖で扁桃体が過敏に反応し、体が固まる状態(交感神経優位)になっていたからです。

 練習で「ミスしても大丈夫。次がある」と自分に言い聞かせ、前頭前野を活性化させるトレーニングを続けました。

 結果、脳の反応が安定し、観客の前でも普段通りのパフォーマンスができるようになったのです。

 脳の回路が変わると、行動も変わる一例です。


<コーチのすべきこと>

•扁桃体・前頭前野の役割を図解などで説明し、脳の反応を体感させる。

•練習中や試合中に「今、前頭前野で考えよう」と具体的に声をかける。

•クールダウン時に「自律神経を整える呼吸法」を一緒に実施する。


<選手のすべきこと>

•緊張やイライラを感じたら「これは扁桃体だな」と俯瞰する。

•「今、冷静になろう」と声に出す or 心の中で唱える。

•呼吸法(4秒吸って8秒吐く)を日常に取り入れ、脳のリセットを習慣化する。

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森億
専門家

森億(プロコーチ)

fine lab.(ファイン ラボ)

35年の中高大の教員経験と、バスケットボール競技での豊富な実績をもとに、パフォーマンス向上を導く「fine理論」を構築。セルフトレーニングとチームビルディングの両輪で企業セミナーや人材育成を行います。

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