【レッスン18】社会や政治に対し、意見をきちんと表明する|明日死んでもいいための44のレッスン【終活に役立つ一冊】
本日も下重暁子さんの「明日死んでもいいための44のレッスン」の中の、第10弾「うまいものを食う」を皆様にお伝えしていきたいと思っております。
下重さんもおっしゃっておりますが、「結局今まで最もおいしく感じたのは、名古屋の NHK時代、勤務中に伊勢湾台風に遭い、水道も電気も止まった中で、食べるものもなくなった時に、先輩の家で奥様から振る舞われた、塩むすびであった。梅干しも何もない。塩で握っただけのそのシンプルな美味しさが忘れられない。驚いたのは、私と似た意見が多かったことだ。いざという時思い出されるのは、決して豪華の料理ではなく、お袋の味的なものだろう。」
本当に私もこれに同感を致しました。私も58歳になりまして、人生何が一番楽しいか、何をしたいかと思って今考えてみますと、今コロナ禍で私も以前は妻と一緒に旅行に行ったり、妻とライブコンサートに行ったり、いろんな所に出かけていたわけですけれども、コロナ禍でそのこともできない、私も食べることがとても好きでありまして、やはりいろんなところに行って、食事をすることが本当に楽しいと感じているわけです。そして近場でそういった美味しい店を探し、昼にはランチ、そして夜にはディナーを奥さんと2人で出かけて、美味しいもの食べに行くことを、今もコロナ禍でありますから、マスクをして、黙食をしながら、たまにそういったことをしておるわけですが、私も下重さんと同じように、「本当に人生最後に食べたいものは何かな?」と思った時に、私が小学生の頃両親が、その当時共働きをしておりましたので、学校から帰るときには、おじいちゃんおばあちゃんのところに帰っていたわけです。そこにうちの父と母が迎えに来て、自宅に帰るという生活を送っていたわけですが、学校から帰って、じいちゃんおばあちゃんのところに行ったときに、当然小さいですから、夕方3時4時になってくるとおなかが空くわけですね。その時にうちのおばあちゃんが作ってくれた、味噌おにぎりですね。やはり農家の家ですから、ご飯をいっぱい炊くわけです。それで残ったご飯に味噌をつけて焼いてくれるのです。ちょっと焦げ目のついたこの味噌おにぎりが、おばあちゃんの手で握られた、愛情のこもったこのおにぎりがもう最高なんです。
やはり私は「人生に最後に食べたいもの」と言われると、その時に食べた味噌おにぎり。そしてもう一つあるのですが、おばあちゃんが漬けてくれた漬物です。きゅうりの古漬けですが、これは納屋で重い漬物石で漬けた、きゅうりの古漬け。これはとてもしょっぱくて辛みもあってですね、これが最高です。
やはり小さい時に食べた物で、やはり今でも忘れない食べ物。私はこのおばあちゃんが作ってくれた味噌おにぎりときゅうりの古漬け。これが私の人生最後に食べたい食べ物だと思っております。
そういった想いを感じながら、おじいちゃんおばあちゃんに常に感謝をしながら、明日死んでも良いためのレッスンを、私も日頃から行っていきたいと思っております。