「おひとりさまの老後」〜終活バトラー(執事)がこっそり教える「終活に役立つ一冊!」〜
本日も下重暁子さんの「明日死んでもいいための44のレッスン」。今日は第4弾をお伝えしていきたいと思います。
第4弾は「死に装束を決めておく」。死んで納棺された時に、自分の服装を生きているうちに決めておく。下重さんはこのようにおっしゃっております。
「生前どんなにオシャレであろうが、洋服に気を使っていようが、死んだ後は最後の最後にどうでもいい洋服を着せられて、旅立つのは御免である。死に装束を決めるなんて縁起でもないと言うなかれ。死はいつも突然にやってくるのだから」、下重さんはとても着物が好きな方でいらっしゃいまして、最後に死ぬ時の着物、そして帯を決めていらっしゃる。
私はこれを見て、「なるほど、自分だったら棺桶の中に入る時に、葬儀社で準備される白装束でいいのか。自分の意思で死に装束を決めた方がいいのか。」を考えさせられました。私は思いました。私の死に装束は最高の3ピースのスーツ。やはり私は村建地所を、今年で26年になるわけですけれども、このまま元気でいけば30年、35年と会社をつなげていけると思っているわけですが、その中で私の1番のユニフォームがスーツで、最高のスーツを着て棺桶の中に入りたい。そして天国に召されたいと考えております。
そして皆様に参考までに、亡くなってからお通夜、お葬式を迎えるまでに時間がありません。2日、3日しかないわけです。そうするとその亡くなられた方のお子さんたちが、葬儀社の方たちから「遺影はどの写真にしますか?」と言われるわけです。慌てて子供さんたちが、お父さん、お母さんの写真はどんな写真がいいかで迷われる。ヘタをすると、子供さん同士で喧嘩が起きたりすることもあるわけです。お葬式の写真も、ぜひ亡くなる前に決めておかれればいいのではないかなと私は考えております。
私の遺影は、私の同級生である画家に、肖像画を描いてもらっていますので、それを私の遺影として飾ってほしいと、うちの奥さんや長男に話しております。そういったことを一つ一つ決めていくことによって、自分の死というものを身近に実感しながら、もう明日死んでも大丈夫だ、という心構えができていくのではないでしょうか。
そういったレッスンを一つ一つしていくことによって、自分の死というものを実感し、整理をつけることによって、死のことは考える必要がなくなるのです。楽しく毎日の生活を送ることができると私は考えております。