インプラント周囲炎の治癒における究極のゴールとは？！

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リオッセオインテグレーションとは、汚染されたインプラント表面に対して、再びオッセオインテグレーションが起こることである。

インプラント周囲の骨欠損にボーンフィルを得ることと、オッセオインテグレーションを獲得することは、インプラント周囲炎の治癒における究極のゴールである。

Renvertらによると、動物実験の結果から、アクセスフラップにてオッセオインテグレーションを起こすことが可能だと結論付けられている。

再生療法によるボーンフィルの度合いは、それぞれの臨床研究のデザインによって非常に幅があり、確定的なものではない。

ボーンフィルといくらかの新生骨が認められたとの報告がある一方で、真のオッセオインテグレーションの獲得は限定的であるとの報告もある。

動物実験にて、インプラントの表面性状がリオッセオインテグレーションの程度に影響するという報告がある。

それにょると、ボーンフィルはスムーズサーフェスとラフサーフェスで同程度だった一方、リオッセオインテグレーションの割合はラフサーフェスで圧倒的に高いという結果が出た。

ラフサーフェスは、表面の汚染除去が困難である一方、スムースサーフェスに比べてリオッセオインテグレーションに有利であるとされている。

その他、ボーンフィルとリオッセオインテグレーションに影響する因子として、骨欠損形態と欠損のサイズがあげられる。

残念ながら、汚染されたインプラントの全表面にリオッセオインテグレーションが起きたという報告が現時点ではない。

ただ、注意しなければならないのは、これらの報告はすべて動物実験によるものであり、ヒトにおけるリオッセオインテグレーションを示しているものではない。

実際の臨床では、単なるボーンフィルなのか、リオッセオインテグレショーンが起こっているのかは、組織標本を採るわけにもいかないので不可能である。

（デンタルダイヤモンド　2012年12月号）




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