歯医者嫌いほど、痛くされる理由 その2

堀克昌

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テーマ:コラム


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前回のコラムでは、痛みがある部位でなぜ麻酔が効きにくいかについて、説明しました。

今回のコラムでは、歯医者が嫌いであればあるほど、逆に痛い治療をされてしまう可能性がでてしまう理由を説明したいと思います。

まずは、歯医者嫌いの方が置かれた状況を歯医者サイドから見て、その特徴を考えてみたいと思います。

歯医者は治療を行う際に、自分の経験に基づいた麻酔の量を使用します。

同じ患者さまに、2度目以降に麻酔を必要とする治療を行った際には、前回に使用した麻酔の量を予め把握しているので、実は、2度目以降の治療では、患者さまに治療時に痛みを感じさせてしまうリスクを少なくすることができるのです。

しかしながら、歯医者嫌いほど、1度治療で痛い経験をしたという理由で、通う歯医者をころころ変えてしまっているのが実情です。

それでは、適当な麻酔の量を把握しにくい状況を患者サイドが作り出しているということになります。

また、歯医者嫌いほど、我慢に我慢を重ねて、突然急患として歯医者にやってきますから、前もってどのくらいの麻酔が必要となるのか分からない状況で治療に入る結果となります。

そして、もう一つ治療がスムースに進まない理由があります。

それは、急患来院の患者様は、そもそも治療を行う時間が不足しているために、丁寧な治療を受けることが困難な状況となっているのです。

すなわち、ほぼすべての歯科医院で、予約制を敷いている都合上、予約の患者様と急患の患者様とでは、当然のことながら、予約の患者様が優先されるのです。





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