根の治療をした歯は、なぜ被せ物が必要なのか？
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こんにちは
仙台市若林区堀歯科医院の堀克昌です。
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堀歯科医院で、40年前に入れ歯を作製したという患者さまが来院されました。
（この患者さまは、自費治療の金属床義歯を使用されていたということも、40年という期間、同じ入れ歯を使用可能な状態にしていたのだと考えております。）
入れ歯の人工歯はすっかり咬耗しており、奥歯の人工歯は、ほぼないという状態でした。
最初は、奥歯で咬んでいたそうなのですが、いつの日か擦り減った奥歯部分では咬めない状態となり、最近ではすっかり前歯で咬むような食習慣に変化したとのことでした。
この方は、40年前は堀歯科医院の近所に住んでいたそうです。
ところが、今回の東日本大震災の影響で、自宅を津波に流されたそうで、親戚の家のある若林区に再度引っ越されたそうなのです。
そのような経緯もあり、若林区に住んでいるのであれば、以前診てもらっている堀歯科医院で、再度入れ歯を作ってもらおうと考えたそうなのです。
このような場合、40年間に亘り、高さの低い入れ歯に慣れてしまった状態ですから、それに近い高さの入れ歯にするか、あるいはある程度適正な高さの入れ歯にしようか、我々歯科医師は考えます。
見た感じも若く適応力も十分あると推察される患者さまでは、理想的な高さで入れ歯をお作りしますが、どこか弱弱しい印象のある患者さまでは、若干低めの高さで入れ歯をお作りする場合もあります。
（入れ歯の高さに関しては、担当する歯科医師の匙加減で決定されることが多いのが現状です。）
それゆえ、入れ歯、特に総入れ歯に関しては、歯科医師の腕が左右する部分が大きいという印象が個人的にはあります。
そのように個人的には考えているので、私は誰よりも入れ歯の巧い歯科医師になりたいと考えております。
私は東北大学で入れ歯を専門に研究し、在籍する学生にも総入れ歯、部分入れ歯の作製方法を指導していた経緯もあるので、正直他の分野よりも入れ歯は得意です。
そのため、外科的な要素の強いインプラント治療については、大学卒業後、積極的に勉強を続けてきたつもりです。
しかしながら、最近になって、入れ歯治療よりもインプラント治療の方が得意になった実感が私自身あります。
そのため、初心に帰って、入れ歯治療に対するスキル向上を強化したいという意識が高まっています。
明日は、歯内療法といって、根の治療のセミナーに参加する予定ですが、根の治療についても、大学卒業後もっとも苦手と感じていて、自分としては最も力を入れてきた分野の一つです。
私はたまたま両親が歯科医師だったということもあり、両親の後を継いで、私も歯科医師になるのが周囲の空気的にも違和感がないという感覚がありました。
深い思い入れがないまま、歯科医師になってしまった私ですが、歯科医師ほど専門とする多くの分野があり、それぞれの分野に精通しないことには、本当の意味で、一流にはなれない職業はないこと、そしてさらに、それを遂行するにはかなりの努力が必要であることを、最近になって知ることとなりました。
堀歯科医院には、宮城・仙台からインプラントや矯正治療を希望される患者さまが多数来院されています。
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