前歯で咬めないあなたへ その2

堀克昌

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テーマ:歯列矯正

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仙台市若林区堀歯科医院の堀克昌です。
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顎の痛みを訴えて、堀歯科医院に来院された方がいました。

お口の中を拝見すると、咬み合わせの状態が左右の第二大臼歯だけが接触していました。

それ以外の歯は上下的に隙間があり、専門的にはいわゆる開口(オープンバイト)という状態でした。

左右の第一大臼歯の間に存在する歯、12本すべての歯が全く咬んでいないのです。

奥歯でしか咬めないのはもちろんですが、それ以外にどのような問題があるかについては、前回のコラムでご説明した通りです。

では、この開口(オープンバイト)の治療を、堀歯科医院ではどのように進めているのでしょうか?

このような方の治療の第一選択は歯列矯正です。

(また、もう一つの方法は広範囲に被せをすることで、歯列全体で咬合力を受け止めることを目指すという方法でです。

この方法については、別な機会にお話ししたいと思います。)

治療方針としては、第二大臼歯に集中した咬合力をすべての歯に分担させるとともに、顎関節の負担が軽減するような咬み合わせを構築することとなります。

具体的には伸びすぎた第二大臼歯を歯槽骨の中に入れる矯正力を与えながら、前方歯の咬み合わせの平面を是正していきます。

このとき、歯の形態が生まれながらに不良な場合や、治療前に被せがされている歯については、歯列矯正で歯の位置を修正している最中あるいは修正後に、咬み合わせの良い被せを入れていきます。

歯列不正の程度が大きく、咬合力が大きい方であるほど、良く咬める歯牙から順番に自らの咬合力で破壊してしまう結果になります。

一般に年齢を重ねれれば重ねるほど、治療後の咬み合わせには不適切な被せの数が増えます。

それはすなわち、治療時期が遅れれば遅れるほど、治療に要する時間、コスト、エネルギーもどんどん大きくなる結果になるということです。

そのため、治療を開始する時期は”今すぐ”ということになるのです。









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