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堀克昌

インプラント・歯列矯正のプロ

堀克昌(ほりかつよし) / 歯科医

堀歯科医院

コラム

前歯で咬めないあなたへ その1

2011年4月4日

テーマ:歯列矯正

コラムカテゴリ:医療・病院

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顎の痛みを訴えて、堀歯科医院に来院された方がいました。

お口の中を拝見すると、咬み合わせの状態が左右の第二大臼歯だけが接触していました。

それ以外の歯は上下的に隙間があり、専門的にはいわゆる開口(オープンバイト)という状態でした。

左右の第一大臼歯間の歯、12本すべての歯が全く咬んでいないのです。

それでは、奥歯だけが接触するような咬み合わせでは何が問題となるのでしょうか。

直接的には、負担可能以上の咬合力が特定の歯にかかることが挙げられます。

また、顎関節周囲の靭帯が伸びてしまったり、顎関節の位置が不安定になることも、その問題点として挙げられます。

それらは相互にもう片方に悪影響を与えながら、よりその程度を悪化させていきます。

そして結果的には、顎関節に大きな負担がかかるので、顎に痛みを発したり、口が開かなくなったりする場合や、咬み合わせが不安定になる場合があります。

歯には、前歯、小臼歯、大臼歯と形態の異なる歯があり、それらは形態が異なるだけではなく、それぞれ役割も異なります。

前歯は大きな食べ物を切断するのに適した歯で、垂直方向の力には弱い一方で、横方向の力に強いという特長を有します。

一方、大臼歯は食べものを咬み砕くのに適した歯で、垂直方向の力には強い一方で、横方向の力には弱いという特長を有します。

(小臼歯は形態的にも役割的にも、前歯と大臼歯の間という位置づけです。)

すなわち、前歯と大臼歯はそれぞれの強さを発揮し、それぞれの弱さを補い合うことで、お互いに支え合いながら機能しているのです。

(前歯あるいは大臼歯の片方だけが機能している場合、上下で接触し機能している歯の寿命は短くなります。)

ということは、この方の場合のように、大臼歯だけが咀嚼に携わっているという状態では、生命維持のためになくてはならない”咀嚼”が崩壊する結果になるのも当然ということになります。

このような方は近い将来、第二大臼歯を自らの咬合力で破壊し、その後、順次それ以外の前方歯および顎関節を破壊していくことになるのです。













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