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相続した実家を売るとき、近所への挨拶は必要?どこまで伝えればいい?

伊藤友佑

伊藤友佑

相続した実家を売却することになった。

不動産会社へ査定を依頼し、売却の方向性も決まった。

そこで意外と迷うのが、

「近所の方には伝えた方がいいの?」

という問題です。

親が何十年も住んでいた実家なら、

隣の方と付き合いがある。

町内会でお世話になっていた。

空き家になってからも様子を見てもらっていた。

ということもあります。

一方で、

「売却することをわざわざ周囲へ知らせたくない」

という方もいるでしょう。

結論から言えば、

不動産を売るからといって、必ず近所へ一軒ずつ挨拶しなければならないわけではありません。

ただし、物件や売却方法によっては、

事前に一言伝えておいた方が、その後の取引を進めやすい

というケースがあります。

今回は、相続した実家を売却するときの近隣対応について整理します。


売却することを近所へ必ず報告する必要はない



まず、

「実家を売ります」

と近隣住民全員へ報告しなければならないわけではありません。

例えば、

中古住宅としてそのまま売却する。

内覧回数も少ない。

近隣との境界問題もない。

という物件なら、

特に挨拶をしないまま売却が進むこともあります。

親が亡くなったことや、

いくらで売却するのか。

誰が購入するのか。

といった個人的な事情まで周囲へ説明する必要もありません。

近所への挨拶は、

「しなければ売れない手続き」

ではなく、

必要に応じて取引をスムーズにするために行うもの

と考えると分かりやすいと思います。


隣地の方には先に伝えた方がよいケースがある



一方、

特に関係が深いのが隣地所有者です。

例えば、

境界標を確認したい。

測量をする可能性がある。

庭木が越境している。

隣家から何か越境している。

擁壁を共有しているように見える。

敷地へ入らせてもらう必要がある。

という場合です。

売却直前になって突然、

「測量の立会いをお願いします」

と連絡するより、

「実家の売却を検討していて、今後測量などでご相談することがあるかもしれません」

と一言伝えておく方が進めやすい場合があります。

特に親の代から付き合いがある隣家なら、

所有者しか知らない昔の事情を教えてもらえることもあります。


近所の方が重要な情報を持っていることもある



相続した子ども自身は、

その実家に20年、30年住んでいない

ということがあります。

すると、

昔どこまでが境界だったのか。

以前雨漏りがあったのか。

隣家との間で何か話し合いがあったのか。

私道をどのように使っていたのか。

という事情を知らないことがあります。

一方、長年住んでいる隣の方は、

「昔ここに境界杭があった」

「以前の所有者同士でこういう話をしていた」

などの情報を持っていることがあります。

もちろん、

近所の方の話だけで権利関係が確定する

わけではありません。

しかし、調査するうえでの手掛かりになる場合があります。


内覧が増えるなら一言伝える方法もある



売却を始めると、

不動産会社。

購入希望者。

測量業者。

建物調査業者。

などが物件へ出入りすることがあります。

空き家だった家に急に人の出入りが増えると、

近所の方からすると、

「何かあったのかな?」

と感じることもあります。

特に、

普段から空き家を気にかけてもらっていた。

異常があれば連絡してもらっていた。

という関係なら、

「売却活動を始めるので、しばらく人の出入りがあります」

程度を伝えておくと安心です。


建物を解体する予定なら、近隣対応はより重要になる



中古住宅としてそのまま売却する場合と違い、

建物を解体して売る場合には、

騒音。

振動。

粉じん。

工事車両。

などが発生します。

この場合は、実際の工事前に解体業者側で近隣挨拶を行うこともあります。

ただ、

長年親がお世話になった近隣であれば、

所有者側からも、

「実家を整理することになり、今後工事が入る予定です」

と一言伝えておくことで印象は変わります。

空き家の売却では、

売買契約が終わればすべて終了

ではありません。

引渡しまで周辺との関係にも配慮して進めることが大切です。


近所へ「売却価格」まで話す必要はない



挨拶すると、

「いくらで売るの?」

「誰が買うの?」

と聞かれることもあるかもしれません。

しかし、

売出価格。

実際の成約価格。

買主の個人情報。

細かな家庭事情。

まで伝える必要はありません。

例えば、

「実家を使う予定がなくなったので、売却することになりました」

「今後、不動産会社の方が出入りすることがあります」

程度で十分な場合もあります。

必要以上に情報を広げないことも重要です。


「近所の人が買いたいと言ってきた」場合は?



実家を売る話をすると、

「実はうちで買ってもいい」

「親戚が土地を探している」

と言われることもあります。

これは必ずしも悪い話ではありません。

隣地所有者だからこそ、

敷地を広げたい。

駐車場にしたい。

子どもの家を建てたい。

という需要がある場合があります。

ただし、

知り合いだからという理由だけで、

価格を決めずに話を進める

のはおすすめしません。

まず、

現在の市場価格。

一般に売却した場合の価格。

諸費用。

を確認したうえで、

その方へ売却する条件と比較します。

親しい相手との売買ほど、

価格や引渡条件を曖昧にせず、

通常の不動産取引として整理した方が後のトラブルを防ぎやすくなります。


相続した実家、「近所にも何も話していない」という段階でも構いません



まだ、

家族で売却するか決まっていない。

近隣にも何も伝えていない。

家財も残っている。

相続登記も途中。

という状態でも、不動産の相談はできます。

先に近所へ、

「売却します」

と宣言してから相談する必要はありません。

まず、

現在の実家の価値。

権利関係。

境界。

建物状態。

売却方法。

を整理します。

そのうえで、

どの段階で誰へ伝えた方がよいのか

を考えれば構いません。

宮城県内の空き家・相続不動産について、
「何から始めればいいか分からない」という段階でもご相談いただけます。

空き家相談専用ページ
https://www.bluekey-sendai.com/akiya/


近所への挨拶で確認しておきたいこと



実際に挨拶をする場合も、

長い説明は必要ありません。

例えば、

「親が住んでいた実家ですが、今後使う予定がないため売却を検討しています。これまで見守っていただきありがとうございました。今後、不動産会社や測量業者などが出入りすることがあるかもしれませんので、その際はよろしくお願いいたします」

程度でも十分です。

測量が予定されているなら、

「後日、境界確認についてお願いする可能性があります」

と付け加える方法もあります。

大切なのは、

何でも説明すること

ではなく、

今後近隣に関係することだけを簡潔に伝えることです。


売却前に「近所との問題はありませんか?」と確認しておく



相続した実家を査定するときには、

近隣との関係についても思い出してみてください。

例えば、

庭木について以前苦情があった。

駐車位置について話し合ったことがある。

境界で揉めたことがある。

私道の使用について取り決めがある。

という情報です。

一見すると小さなことでも、

買主が購入を判断するうえで重要になる場合があります。

「親の代の話だから自分には関係ない」

とせず、

分かっていることは不動産会社へ伝えておいた方がよいでしょう。


良好な近隣関係は売却時にもプラスになる



中古住宅を購入する人にとって、

家そのものだけでなく、

周辺環境

も重要です。

例えば内覧時、

隣地がきれいに管理されている。

近隣関係に大きな問題がない。

周辺が落ち着いている。

ということは、購入者にとって安心材料になります。

反対に、

庭木の越境。

ゴミ。

長年の近隣トラブル。

などがあると、物件自体が良くても購入判断に影響することがあります。

売却価格だけでなく、

買主が安心して購入できる状態を作る

という視点も大切です。


まとめ|近所への挨拶は「義務」ではなく、取引を円滑にするために考える



相続した実家を売るとき、

必ず近隣すべてへ挨拶しなければならない

わけではありません。

ただし、

境界確認が必要。

測量する。

解体する。

人の出入りが増える。

長年見守ってもらっていた。

という場合には、一言伝えておくことでその後を進めやすくなることがあります。

特に隣地所有者とは、

境界。

越境。

測量。

工事。

など、売却時に関わる場面が少なくありません。

一方で、

売却価格。

買主情報。

家庭事情。

などまで必要以上に伝える必要はありません。

実家じまいでは、

家と土地だけを見るのではなく、

これまでその家が築いてきた近隣との関係

も整理していくことがあります。

何十年も親がお世話になった地域だからこそ、

最後まで気持ちよく引き渡せる形を考えてみてはいかがでしょうか。


近隣関係や境界に不安がある空き家でもご相談いただけます



「隣地との境界がよく分からない」

「庭木が越境している」

「親の代に何か近所と取り決めがあったようだ」

「この状態で売り出してよいのか分からない」

という段階でも構いません。

株式会社Blue Keyでは、宮城県内の空き家・相続不動産について、売却・賃貸・管理・解体・活用を比較しながら、今後の方針を整理しています。

売却を決めていない段階でもご相談いただけます。

空き家相談専用ページはこちら
https://www.bluekey-sendai.com/akiya/


※本コラムは、空き家・相続不動産を売却する際の近隣対応について一般的な考え方をまとめたものです。境界、越境、私道その他の権利関係について個別の問題がある場合は、土地家屋調査士・司法書士・弁護士等の専門家への確認が必要になる場合があります。

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伊藤友佑
専門家

伊藤友佑(不動産業)

株式会社Blue Key

空き家や相続不動産の相談窓口として、売却や賃貸、活用など幅広い選択肢を提案。大手企業での実務経験や商工会議所での創業支援経験を生かし、地域の専門家と連携しながら依頼者を多角的にサポートします。

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