住む人のこだわりを形にする、心のこもった家づくり（3/3）

住宅デザインの選択肢を広げる新たな取り組みをスタート

　吉田さんの強みは、北欧風やフレンチ、モダンスタイルなど豊かなデザイン力にあります。施工事例を見て「こんな家にしたい」と相談に訪れる人も増えているそうです。

　選択肢をさらに広げるため、2022年7月末から、静岡県にある建築会社「ぬくもり工房」と提携し、宮城県内で唯一の代理店として事業をスタート。ファンタジーのような、独自の世界観あふれる住宅や店舗を形にします。
　「曲線を取り入れたユニークなフォルムにひかれたことと、『経年を味わいに』という理念に共通点があったことも決め手になりました」。

　また、事業の傍ら画家としても活動する吉田さん。オフィスで作品を公開（予約制）するほか、オンラインでの販売も行っています。絵を描くようになったのは、建築の勉強で諸外国に赴いたことがきっかけだとか。
　「サラリーマン時代の研修で北米に約1カ月、起業前の1年間はヨーロッパに滞在しました。初めて海外を訪れたときに、真っ赤な壁紙やポップな配色のポストなど、住宅や街並みの大胆な色使いに衝撃を受け、心に留まった風景をスケッチするようになりました」

　住宅の引き渡し時には、お祝いに絵を額に入れてプレゼントしています。
　「新婚旅行先など、ご家族の思い出にちなんだ風景を描くことが多いです。後日ご自宅に伺ったときに、飾っていただいているのを見るとうれしいですね」と笑顔を見せます。思い描く理想の暮らしを、心のこもった家づくりでかなえませんか。

（取材年月：2022年7月）

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