住む人のこだわりを形にする、心のこもった家づくり（1/3）

暮らしのイメージが膨らむ手描きのパースで、家族の理想に寄り添う

　「家づくりは一生に一度のこと。かけがえのない体験になるよう、お客さまの理解を深めながら一緒に進めていきます」と話すのは、仙台市宮城野区にある設計事務所・工務店「Architectinnovation（アーキテクトイノベーション）」代表取締役の吉田龍一さん。二級建築士として、注文住宅の設計、施工を手掛けています。

　唯一無二の家づくりへの思いは、吉田さんがスケッチした提案図面にも込められています。
　「注文住宅を建てたいというお客さまは、こだわりを持っておられる方がほとんどです。部屋の広さや配置、内装、外装などのプランニングでは、目で見て納得して決めてほしいので、完成形を立体的に捉えられるパースを手描きしています」と吉田さん。3D で仕上げた外観・内観図をはじめ、その数は10枚以上になるとか。着工してから「思っていたのと違う」とならないよう、暮らしのイメージを共有。「わかりやすい」と好評を得ている図面はぬくもりがあり、実現へのワクワク感も高めてくれます。

　建築士として住み心地を良くするのは当たり前と言う吉田さんが、コンセプトに掲げるのは「住むほどに味が生まれる“スルメの家”」。資材の選び方や間取りの工夫により、経年が“劣化”ではなく“味わい”になる住宅を目指します。
　「地震など地理的条件の違いはあるものの、ヨーロッパなどでは、古いからこその魅力を生かした住宅が数多く残っています。例えば塗り壁を標準仕様にしたり、日照や湿気を考慮したレイアウトにしたりと、孫の孫まで受け継ぎたくなる住宅をご提案しています」

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