一番考えているのは子ども本人です
言葉は生き物です。
自分は良かれと思って使ったものの、実は誤用であると真意が伝わらなくなったり、経緯が伝わらず、逆効果になったりします。
【させていただきます】
「させていただきます」は、動詞「する」+接続助詞「て」+「もらう」の謙譲表現である補助動詞「いただく」でできています。
させていただくには、以下の2つの要件が必要です。
・基本的に相手の許可を得て自分が何かを行う
・自分がその恩恵を受ける
最近では、自分の行為を丁寧語としてつかい、○○させていただきます。と使う例が見受けられます。
上記の2つの要件が揃っていないのに使うと、別に許可をしていないなどとなってしまい、場合によっては慇懃無礼と取られ、逆効果になります。
こうした場合は、○○いたします。と表現する方がスマートでしょう。
【わかりました】
「わかりました」も、注意が必要です。
「わかりました」は、「わかる」という動詞に丁寧語の「ます」を過去形にして、組みあわせた敬語です。
しかし、丁寧語は相手への敬意が小さく、ビジネスでの利用は避けるべきです。
言い換えとしては、
・かしこまりました
・承知しました
・承りました
を使うと良いでしょう。
なお、「了解しました」は、上司には使えません。
「わかりました」は、ビジネス上では利用を避けた方が良いでしょう。
【よろしかったですか】
「よろしい」の過去形です。ということは、過去に相手が承知している場合は使えますが、現在の確認には不適切です。
これも、スマートに「よろしいでしょうか」で大丈夫です。