風量測定器「オーメータ」が換気扇試験装置に使用された例
今回は、先週試運転に立ち会った、今までで最大の風量測定器(風量計)オーメータのお話です。
引合から受注
8か月前に、「大きな配管、それはφ1350(直径1.35m)の配管の風量を測定したいのですが、その風量測定器を納入していただくことは可能ですか? 今までの最大の配管径はいくらですか?」というメールが入りました。
「今までの最大は500A配管用の風量測定器です。しかし、今までの納入実績から判断して、φ1350も設計・製作が可能です」とお答えしました。
その後しばらくたってから、「いろいろ検討した結果、御社の風量測定器オーメータを採用することになりました」と本当にうれしいメールをいただきました。
今までは風速計を用いて風量を計算して手動バルブで調節していたが、今回設備を改修するに当たり常に風量を測定してシステムの最適な状態になるようインバーターで調節することになり、それに用いる風量計を探していて、私の風量測定器オーメータを見つけていただいたようです。
風速計を用いた風量測定器をはじめ各種の風量測定器を検討されたようです。
その中で私共の風量測定器(風量計)オーメータを選んでいただいて本当にありがたく思います。
大型配管用の風量測定器オーメータの設計
既存の設備で配管の場所も相当高いところにあり、設置工事がやりやすく、価格も抑えることができる方法を検討して設計をさせていただきました。
工事と運転
配管をばらすことなく、ボルトをゆるめ上側半分のボルトは取り除いて、提供した治具を溶接してボルトで配管を押し広げて、フランジ間に隙間を作り、その隙間にオリフィスを挟み込むという構造を考えだし、納入させていただきました。納入は1ヶ月ほど前に終わり、このコラムを書いている10日ほど前に据付が行われました。
先週現地を訪問して、据付状態、運転の状況を見させていただきました。
今回納入しましたオリフィスを大きなφ1350㎜のフランジに「思っていたよりも簡単に設置することができました。」と喜んでおられました。
今回のオーメータの型式は1インチタップ型です。
オリフィスの前後1インチすなわち25.4㎜の位置に微差圧取り出し口を設けたタイプです。
このタイプを用いることにより、オーメータのコストを大きく下げることができました。
それでもオリフィスの重さは60㎏もありました。
実際に運転が行われ、インバーターで徐々に回転を増加させて風量表示値を測定、それとブロワーの特性曲線と比較して、間違いない風量が得られていると納得していただきました。
「この風量測定器(風量計)オーメータは非常に良い。」と言っていただき、本当にうれしく感じました。
今後これによりロータリーキルンシステムの最適な運転が維持され、製品品質、製品生産能力にお役に立つことができればと思っております。