風量測定器「オーメータ」が換気扇試験装置に使用された例
私はシステムエンジニアリングのプロとして登録していただいている秋山です。
私がエンジニアリングを行う各種のシステムにおいてよく使っており、システムの監視や安定化に非常に有効な風量測定器 (風量計)「オーメータ」を紹介させていただきます。
オーメータはオリフィスを用いた風量測定器 (風量計)です。
風の流れを用いた各種システムの風量測定のために用いられます。
様々な条件で用いられる風量測定器 (風量計)「オーメータ」
オーメータが用いられる各種システムには、紛体の空気輸送システム、粉砕システム、分級システム、乾燥システム、除塵システム、
一般の反応システム、風を発生する扇風機のような電気製品の検査システム、フィルターなどの空気を濾過する製品の検査システムなど数多くあります。
配管サイズも25mmほどの細い配管から直径1m以上の巨大な配管まで様々です。
また風量、温度、圧力などそれぞれ異なります。
それらの様々な用途や条件で用いられる風量測定器 (風量計)「オーメータ」をオーダーメードで設計・製作して納入し、システムの運転のお役に立つことが私共のモットーです。
風量測定器 (風量計)「オーメータ」はオーメータユニットと微差圧計とそれらを接続するツインチューブより構成されています。
オーメータユニット
オリフィスとその前後の圧力を取り出す取り出し口を設けたフランジおよびガスケットを組み合わせて一体化したものをオーメータユニットと称しております。
オリフィスは配管内径より小さな穴をあけた簡単な円板です。その穴の大きさと配管内径の比を「絞り比」と言います。絞り比はそれぞれの条件により設計します。このオリフィスの前後の圧力を取り出し、その微差圧の値より風量を算出します。微差圧と風量は図2、図3に示すような2次曲線の関係にあります。
微差圧計
微差圧計には、デジタル微差圧計とアナログ微差圧計があります。
アナログの微差圧計 写真1の場合は図2のグラフや図3の換算表を用いて微差圧の値より風量を求めます。アナログの微差圧の場合は電源不要なので現場に設置でき、耐圧防爆の雰囲気にも使用可能であるなどの特長があります。
写真1はアナログ微差圧をオーメータが組み込まれた配管にセットした写真です。
デジタル微差圧計の場合は通常操作盤の盤面に取り付けられます。
ルート換算機能が内蔵されており、直接風量を表示することができます。
またアナログの4-20maの信号も可能であり、データーの有効活用に非常に有効です。
今回は風量測定器 (風量計)「オーメータ」の概要を説明させていただきました。
このオーメータを空気や他の気体の流れを用いたシステムに用いることにより、常に風量を監視することができ、システムのベストな運転状態を維持して生産量の安定や製品品質の向上を図ることができます。
次回はオーメータを有効に用いた応用例について説明させていただきます。