文房具
法律家ではない就職を考えている学生の話を聞いたが、「年収1000万円くらいもらえる仕事につきたい」というコがけっこう多いそうである。
そして、現実に年収1000万円をもらえるという企業の話を聞いて、夜中まで働いているとか、土日もないいう現実の話を聞いて、世の中は厳しいと思ったということである。
よほどの才覚があればともかくとして、一般的にはラクをして稼げる仕事はない。
私は弁護士以外の仕事はしたことがないが、それでも、それは痛感する。
連休などは休んで出かける日というよりは、溜まった起案を電話のない環境の中でする時間である(弁護士でも私などより仕事の速い人は、遊びに行くことができるのかもしれないけれど)。
シルバーウィークも、せこせこと誰もいない事務所で起案をしていた(さすがに毎日ではないが)。
私の年収は世間から見れば相応にあるとは思うが(ただし、私より稼いでいる弁護士や人があまたいることは間違いない)、その陰ではコツコツと仕事をしているのである。
年収が高いというと、コンサルタントを思いつくが、コンサルタントもAIが普及してくると、単なるプレゼン資料を作るだけでは存在価値がなくなっていくと思われ、廃業や倒産も増えているという報道にも接する。
まだ社会に出ていない学生の考えることは短絡的だとは思うが、収入だけで仕事を選ぶのも違うような気がするし、将来性も考えた方がいいと思う。
私自身は、大学2回生の夏休みが終わる頃、あと1年少しすると就職活動をしないといけないことに気づいて、何一つやりたいことがなかった私は京都大学の地下の売店で全ての職業が網羅された職業ブック(正確な名称は忘れた)を買ってきて、2週間くらいかけて自分に何がやれそうかを調べた。
私の性格からして企業に入るのは無理だと判断した結果、やれそうな仕事は警察官(国家一種)、法律家だと思い、警察官も上下関係がありそうで無理と判断して、法律家になろうと決めたのであった。
今のところ、それで良かったと思っている。


