読書日記「百年の孤独」
ある会議がいつも夜の7時とか8時までかかるということを聞いたので、「議題提案者はその議題に対して腹案や論点を整理して臨んでいるのか」と聞いたところ、「そんなことが必要なんですか。みんなで議論したらよいと思っていました。」という答えが帰ってきて、頭を抱えたことがある。
会議に臨む際には、議題を提案する者がある程度の腹案を持っていないと進まない。
腹案もなく平場で議論しても、五月雨的な意見ばかりが出て、時間ばかりが経つだけである。
もちろん、議場に「こうすればよい」ということでグイグイ進めていく能力のある人がいればよいが、そういう人が常にいるとも限らない。
腹案が了承されればよし、腹案について反対意見が出た場合には、反対する者に対して、「ではどのような案がよいか」と提案を求めないといけない。腹案にこだわる必要はないが、腹案を出す以上は想定質問に対しては自らの主張の論拠を速やかに示さないといけない。
副会長をしていた時や、日弁連の公設事務所・法律相談センター委員会の再生PT座長、日弁連の公設事務所・法律相談センター委員会の委員長をしていた時はそうしたことを心がけていた。
会議が長引くだけで何も決まらないというのは、議題提案者の準備不足なのである。