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コラム

読書日記「心は孤独な狩人」

2020年11月20日

コラムカテゴリ:法律関連

 新潮社。カーソン・マッカラーズ。

 村上春樹の翻訳である。
 村上春樹にとって、とっておきの一冊ということで、楽しみに読んだ。

 アメリカ南部の町。時代は1930年代。戦争の影が忍び寄っている。
 町には様々な人が住んでいる。
 黒人差別に対する怒り、富裕層に対する怒り、どこにも行くことのできない少女の思いなどが交錯する。
 皆、唖(敢えて村上春樹はそう訳している)のシンガーさんに何かを話ししたがり、少女はシンガーさんに憧れている。
 そのシンガーさんもまた、あるものを求めている。

 物語は進むが、そこには何が残っているだろうか。

 登場人物の内面をここまで描いた作品が、当時23歳の筆者によって書かれたというのが驚きである。

 少しずつ味わいながら読んだので、時間がかかった一冊であった。

この記事を書いたプロ

中隆志

被害者救済に取り組む法律のプロ

中隆志(中隆志法律事務所)

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