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コラム
読書日記「ザ・スクラップ」
2019年10月10日
文藝春秋。村上春樹。
1980年代のアメリカの雑誌から選んだ話題について、著者がエッセイを綴る一冊。
村上春樹は小説とは異なり、エッセイはとてつもなくくだらなかったりするが、肩が凝らずに読むことができる。
その他、東京するめクラブの「地球のはぐれ方」(3人であちこちに旅行に行く旅行記。これは大変面白い。私も江ノ島に泊まってみたい)、村上朝日堂(週刊朝日に掲載されていたエッセイで安西水丸さんの挿絵が楽しい。安西さんが亡くなられたのは、大変寂しい。安西さんは雑誌ののエッセイで葉巻の吸い方を私に教えてくれたのである。)、「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」もこの間読んだ。
くだらなさと、村上春樹の、小説家としての挟持が垣間見える。小説家は誰に頼ることもなく、1人で全世界と対峙しなければならないから、この気持ちはわからなくはない。弁護士も似たところがある。
もっと読書をする時間が欲しいが、仕事があるのはありがたいと思い、まずは仕事である。
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