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コラム
読書日記「勝ちすぎた監督」
2019年7月26日
集英社。中村計。
私はハードカバーを買って読んだが、今は文庫で読むことができる。
早実の斎藤と駒大苫小牧の田中の投げ合いはまだ記憶している人もいるだろう。
駒大苫小牧の三連覇がかかった決勝で、延長再試合となった甲子園の伝説ともなっている試合である。
結果的に再試合で駒大苫小牧は敗退し、三連場は幻となった。
駒大苫小牧を全国屈指の強豪校に育てた当時監督であった香田誉士史の栄光と挫折の物語である。
頂点を極めたことで彼が失ったものは何か。何が彼をそこまでどん底に沈めたのか。勝ちすぎることはさらなる苦悩を背負うことでもあった。
私はサッカーファンであるため、野球にはさほど興味はないのであるが、この本は面白かった。
強豪の駒大苫小牧がいかにして強くなり、いかにして連覇し、いかにして敗れ去ったか。
その後ろで監督がどれだけボロボロとなっていたか。
甲子園ファンでなくとも楽しめる一冊である。
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