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コラム

期日を飛ばした時

2018年11月1日

コラムカテゴリ:法律関連

 手帳の記入ミスなどで、期日を飛ばしてしまうことがある。私はこれまで幸いなことにそうしたことはほとんどなかったが(法律相談の日を間違えており、こちらが控訴している事件で相談の交代がどうしても見つからず、予め行けないことを裁判所と相手の弁護士に連絡をして、控訴状を擬制陳述としてもらったのと、国選の刑事事件の判決言渡しを忘れていた件、秋田出張で空港を間違えて伊丹なのに関空に行った3回のはずである。)、相手の弁護士で時折そういうことがある。

 そうしたときは、やはり礼儀として直後に裁判所とこちらに謝罪の電話を入れるべきであろう。
 少なくとも私がやっちまった時には、平謝りしたし、刑事の被告人には翌日拘置所に飛んでいって謝罪した。
 交通機関などのマヒでいけなかった時も、次の期日では相手と裁判所には謝罪するようにしている。これはまあ正当な理由があることから、謝罪までは必要ないという見解もあるだろうが、礼儀の問題である。
 最低限、次の期日では法廷又は弁論準備の部屋で謝罪するべきであろう。
 最近は、期日を飛ばしても謝罪の電話もしてこない弁護士も増えた印象である(弁護士の母数が増えたからか?)。
 当日連絡なく欠席をされており、事務所に連絡をしてもつながらず、後日、心臓発作を起こして期日に来なかったことが分かった高齢の先生から、退院して直ぐに謝罪の電話をもらったことがあった。他にも何回か謝罪の連絡は直後にもらっている。
 裁判所と相手の時間を無駄にさせたのであるから、それくらいは社会人として謝罪すべきであると思うのである。

この記事を書いたプロ

中隆志

被害者救済に取り組む法律のプロ

中隆志(中隆志法律事務所)

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