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理不尽に負けない

西村友彦

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今年度も残すところわずかとなった。
京都でも、桜は4月を待たず、早くも満開となりそうだ。

さて、今年度一年は、「鬼滅の刃」の大ブームを抜きには語れまい。
漫画の連載は2016年から、アニメも2019年から放映であるから、今年度始まった話ではないのであるが、今年度は、映画「鬼滅の刃」無限列車編が、日本映画の興行収入で歴代最高額を更新するなど、爆発的にヒットした。
漫画を読んだことがない方、アニメを観たことがない方も、名前くらいは聞いたことがある、という作品となったのではなかろか。

私はというと、遅ればせながら、漫画の連載終了後、コミックが全23巻で完結するところ、21巻まで刊行されている段階で、コミックを集めだし、読み始めた。
子どもが友人の影響で知識を仕入れ、漫画もアニメも観たこともないのに、登場人物の名前などを話しだしたため、同じ世界を共有することは親の務め、これは読まなければと読み始めた。
と言えば聞こえがよいが、元来、漫画は好きだし、少々オタク気質なところもあるため、子どもの興味にかこつけて読み始めたというのが正確か。

ご存じでない方のために、簡単にストーリーを説明すると、主人公である竈門炭治郎(かまど たんじろう)が、鬼である鬼舞辻無惨(きぶつじ むざん)により鬼にされてしまった妹、竈門禰豆子(かまど ねずこ)を人間に戻すため、鬼狩りを行う政府(舞台は大正時代)の非公認組織「鬼殺隊」に入り、同期入隊の我妻善逸(あがつま ぜんいつ)、嘴平伊之助(はしびら いのすけ)や、鬼殺隊最強の9人の剣士「柱」とともに、鬼舞辻無惨を倒し、鬼のいない平和な世の中を取り戻すため、命を懸けて戦っていくという話である。

このようにまとめると、非現実的な絵空事のようであるが、鬼というのは、理不尽さの象徴ではないかと思う。
炭治郎の家族も、真面目に慎ましく暮らしていたにもかかわらず、禰豆子を除き、無惨により惨殺されてしまう。何も悪いこともしていないのに。

世の中は理不尽なことだらけである。
理不尽に負けず、命を懸けて立ち向かっていく炭治郎たちの姿が、読む者、観る者に勇気を与え、これほどの大ブームを巻き起こしたのではないだろうか。

映画の中でも描かれている、私がとても好きな場面がある。
柱の一人、煉獄杏寿郎(れんごく きょうじゅろう)が炭治郎に次のように語る場面。

「己の弱さや 不甲斐なさに どれほど打ちのめされようと
 心を燃やせ 歯を喰いしばって前を向け
 君が足を止めて 蹲っても 時間の流れは 止まってくれない
 共に寄り添って 悲しんではくれない」

この言葉に、鼓舞されないだろうか。

理不尽なことに遭遇した際、誰しも、環境を嘆き、挫けそうになる。簡単に前は向けない。しかし、立ち止まってばかりいられない。それでも生きていかなくてはならない。

来年度一年も、よいことばかりではないかもしれない。理不尽なこともあるかもしれない。
しかし、心を燃やし、前を向きましょう。一緒に乗り越えていきましょう。全力でお手伝いします。


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弁護士西村友彦(にしむらともひこ)

夷川通り法律事務所

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西村友彦(弁護士)

夷川通り法律事務所

トラブルを未然に防ぐことを目指し、中小企業、個人事業主を含む企業法務、不動産関係、信託、離婚、遺産分割、宗教法人関係、少年事件など幅広い分野の事件に対応し、解決へと導いていく弁護士として活動している。

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