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小6からの中学入試 親の関わり方

久保克己

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テーマ:中学入試

前回、小6からの中入試、塾選びについてお話しました。今回は、親の関わり方についてお話したいと思います。大切な事は「塾任せ」にしない事です。
小6から中学入試をする事に決めた、塾も決まった、あとは塾に任せておこう・・・そうした場合、たいてい成功しません。
例えば、個別指導で算国理社を週1コマ、80分ずつ受講したとしましょう。算数1科目を例にとれば、週に塾で勉強する時間は80分になります。80分授業のおよそ40分で例題等の解説を行い、40分で生徒に類題演習をしてもらいます。それで塾での算数1週間分が終わります。これだけでは全く勉強時間が足りません。しかも「小6からの中学入試」という事は、小4、小5から通塾してきた生徒が習ってきた知識は抜けているわけで、それも埋めていかなければならない訳です。かなりの勉強時間が必要になります。
塾で勉強した事の復習、定着、テストのための勉強、テスト直し、弱点克服のためのプラスαの勉強、などなど、具体的な得点力アップは家庭学習が担う事になります。それだけの勉強を小6のお子様が一人で出来るのか?という事になります。


お母様、お父様の受験生時代を思い出していただければと思います。テストで上位を取るために必要な事は、学校や塾で勉強した後の家庭学習の量と質を上げることであったと思います。高校受験や大学受験では原則、生徒が自覚を持って家庭学習や試験勉強を行います。中学生、高校生ならそれが可能です。小学生でも小4や小5からずっと中学入試に向けて勉強してきた場合は、可能な生徒もいます。しかし、全員が可能になっているわけでもありません。特に小6から中学入試をする、と決めた場合は、初めて受験勉強をする事になります。
遊びたい盛りの小学生がハードな中学入試に向けていきなり受験勉強を開始するわけです。親の積極的な協力が必要になります。

次回は、具体的に親がどのような協力をすればよいのか?をお話したいと思います。

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久保克己(塾講師)

株式会社京進

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