2014年関西地区中学入試について 第3回
前回は、新高1生を対象として、テスト勉強の仕方、テストの受け方についてお話しましたが、今回は、今年の京都の中入試を振り返ってみたいと思います。
全国的な少子化が進む中、京都の小6人数も減少傾向にあります。それに伴い、今春、京都の中入試出願者数はのべ9541名となり、前年の9887名から346名減少しました。
中学別に見ますと、例えば洛南高校附属中学では受験者集845名で前年比95%。洛星中学では受験者数645名で前年比93%などとなっています。
これは少子化とともに、公立中高一貫校の台頭、公立トップ高から難関大学を目指すルートが確立されたことも要因でしょう。
洛北高附属中学と西京高附属中学では受験者数は前年比でやや減少しましたが、合格難度は上昇していると言われています。合格難度が上昇した理由は難関中学受験層が流入した事であり、受験者数が減少した理由は十分な受験対策が出来なかった層が離れた事にあります。もっとも、受験者数が減少したと言っても、両校とも志願倍率は6倍前後という高い倍率となっています。洛北高附属中学と西京高附属中学に合格するためには、今後、難関私立中学並みの準備が必要になるでしょう。
それでは、大学への合格実績はどうなっているでしょう。2013年春、京都大学への合格実績全国上位10校をみると、洛南、西大和学園、東大寺学園、北野(公立)、大阪桐蔭、天王寺(公立)、洛星、大阪星光学院、甲陽学院、堀川(公立)となっています。また、国公立大学医学部への合格実績全国上位10校を見ると、東海、灘、洛南、ラ・サール、東大寺学園、久留米大付設、四天王寺、熊本(公立)、青雲、愛光となっています。
中高一貫私立校の勢いは健在です。但し今後、京都の公立中高一貫校や公立トップ校がますます合格実績を伸ばす事は予想できます。
京都の公立中高一貫校、公立トップ校の伸びにより、受験生にとっては選択肢が増えたと言えるでしょう。お子様を将来、どのような道に進ませたいか、そのためにはどのような学校を選ぶべきか、選択肢が増えるという事は見極めが必要という事です。各学校のことをしっかりと研究しましょう。学校説明会には積極的に参加して学校を見に行きましょう。その上で、お子様としっかりと話し合い、志望校を決めていただきたいと思います。
次回は来年度の入試に向けての対策をお話したいと思います。
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