定期テスト点数アップ 第5回
前回は「入試1週間前」というテーマで入試直前の注意点などを書かせていただきました。今回は、定期テスト点数アップについてお話したいと思います。
年度末が近づいてきて、最近、中1、中2のお子様をお持ちのお母様から、「塾には行っていない。子どもは頑張って勉強しているのだが、今ひとつ学校の成績が上がらない。平均以上は取れているのだが、トップレベルになかなか入る事が出来ない。定期テスト点数アップするにはどうすれば良いのだろうか?」というご相談が連続して入りました。
頑張っているのにトップクラスに入る事が出来ない・・・努力しているのに定期テストで思うような点数が取れない原因を探ってみましょう
①ケアレスミス
②時間が足りなかった
③家では何でもなく解ける問題がテストになると解けなかった
④テスト勉強が間に合わなかった
⑤思っていた以上に難しい問題が出て焦ってしまった
⑥苦手な問題が出題された
などが考えられます。
今回はケアレスミスの原因とその対処法をお話します。
科目によってケアレスミスの原因と対処法は異なります。
英語:典型的なケアレスミスにはスペリングのミスがあります。原因として多いのが書いて覚えていない事が考えられます。眼で追って覚えた場合、細かいスペリングミスが発生しやすくなります。まずは書いて覚える事を心がけましょう。
数学:計算ミスが考えられます。細かい字で乱雑に書いて計算した場合、ケアレスミスが発生しやすくなります。普段から大きめの字で丁寧に計算するように心がければケアレスミスは減少します。
国語・社会:漢字間違いが発生します。これは英語と同じで、眼で追って覚えただけでは漢字を書き間違えます。書いて覚えましょう。
全科目:早とちりして問題を読み間違える場合があります。例えば中学校の数学でこんな問題があります。
<問題>
「兄弟で家から2km離れた公園に向かいます。
弟が徒歩で分速60mの速さで家を出発して公園に向かい、10分後に兄が自転車で分速100mの速さで家を出発して公園に向かいます。
弟が出発してから何分後に兄は弟に追いつくでしょうか。」
早とちりした場合、下記のようになりがちです。
<解き方>
兄が出発してからx分後に弟に追いつくとする。
100x = 60(10+x)
x = 15
答 15分後
このように書いてしまうと×になります。15分というのは兄が出発してから弟に追いつくまでの時間であり、解答に求められているのは「弟が出発してから何分後に兄は弟に追いつくでしょうか。」という事だからです。弟は兄より10分前に出発したわけですから、答は15分に10分を加えた25分後になります。
このようなケアレスミスはとても良く見かけます。
ケアレスミスを防ぐには、問題文の「何が求められているか」という所に線を引いておき(この問題なら弟が出発してから何分後、という所です)解答を書くときに線を引いた所を見直して、確認してから解答を書くと良いでしょう。
次回は②以降の原因と対策についてお話したいと思います。
<お知らせ>
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