新中1の学習準備
前回は、「中2生 具体的な勉強法」というテーマでお話しましたが、今回は「中1生が9月～12月に気をつけておきたい事」をお話しようと思います。
昨年の11月ごろ、中1のお子さまをお持ちのお母様からこんな相談を受けました。
「夏休み前は成績が良く、テストでも90点くらい取れていました。でも夏休みが明けてからの定期テストで成績が下がってしまいました。特に数学がひどくて、50点もありませんでした。子どもは返ってきたテストの点数を見て、悔しくて泣いています。今は近所の個人塾に通っています。子どもは塾の先生が気に入って通っているのですが、思い切って塾を変える方が良いでしょうか？」
中1のはじめは成績が良かったけれど、2学期になってテストの点数が大きく下がる事はそれほど珍しい事ではありません。中1のはじめは学校でカリキュラムをゆっくり進んでくれますし、内容的にもそれほど難しい事はあまり出題されない傾向があります。
しかし、2学期になると、学習内容のレベルが一気に上がります。同時にクラブも忙しくなって、体は疲れ、勉強時間も少なくなって、あまり準備が出来ないまま定期テストを受けて成績下降、という事になります。
塾の夏休み講習などで9月からの学習内容を先取り学習された場合は、塾で習ったから大丈夫、と言うのではなく「ここが成績下降しやすい危険な時期」と考え、真剣に勉強してください。塾で習った時にあやふやだった所は学校の授業を聞いて理解してしまいましょう。夏休みに1学期の復習だけをしておられた場合は、いきなり高度になった学校の授業に戸惑う事もあるかと思います。学校の授業にとことん集中していただく事とともに、学校でしっかり理解できなかった事は塾で理解してしまいましょう。分からない所は積極的に塾の先生に質問すれば良いと思います。
クラブが忙しくなるので、時間の制約が出てくる事も考えて、学校の授業中にとことん集中することと、細かい空き時間を無駄にしない事を、この時期から練習して欲しいと思います。
テストの点数アップに関しては、テスト1週間くらい前から集中してテスト勉強をする事が大切です。「普段、勉強しているから大丈夫」と思っていると、足をすくわれます。分かっているつもりでも、テスト前にはテスト範囲を見直して、紙と鉛筆を使ってテスト範囲の問題などを解きなおしておきましょう。
中1の秋を乗り越える事が出来れば、学習のペースがつかめて、その後はかなり楽になると思います。
次回は、中1の秋に成績が下がったらすぐに塾を変わるべきかどうかについて、9月12日（水）にお話したいと思います。
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