最近のご相談から第2回
今回は前回に引き続き、高校に入学してからの学習をテーマにお話したいと思います。
前回は、下記の質問に対して、予習→授業→復習という「高校での学習の仕方」についてお話しました。
今回は、「高校でのテストの受け方」についてお話したいと思います。
Q
子どもは、難関といわれる高校に入学して喜んでいたのですが、入学して早速のテストでびっくりするようなひどい点数をとってきました。特に数学がひどかったようです。順位も中学の頃は学年でもトップクラスにいたのに、高校では後ろから数えたほうがずっと早いような順位になりました。子どもはすっかり自信を失ってしまって、「僕の高校生活は終わった・・・」などと言います。こんな事ってあるのでしょうか。これからどのような事に気をつければ良いでしょうか。
A
前回の「高校での学習の仕方」に引き続き、今回は、「高校でのテストの受け方」をお話しします。
<高校でのテストの受け方>
高校の定期テストは、中学までのテストに比べて、難易度、ボリュームともに大きくアップします。
ご質問では「特に数学がひどかった」との事ですが、高校のテストでは、テストの時間内に問題の解き方をじっくり考えている時間的余裕は、ほとんど存在しないと考えていただくほうが良いと思います。
例えば、制限時間50分の数学のテストで、大問が5題、出題されたとします。大問の一つ一つに小問があります。大問5問全てに小問が(1)~(4)まで付いていたとすれば、全部で20問になります。この場合1問を解くのに与えられた時間は2分30秒、という事になります。実際の高校のテストでは、もっとハードな時間設定になる事もあります。高校範囲の、難易度が高く、ボリュームのある問題の解き方を短時間で考えるのは非常に困難です。
つまり、高校のテストでは、問題を見た瞬間に鉛筆が動くレベルでないと高得点は望めないことになります。
高得点をとるためには、授業で取り上げた問題やテキストに出ている問題は、完全に解き方を理解して覚えてしまいましょう。定期テストには授業で取り上げた問題やテキストに出ている問題も出題されますので、まずは、解き方を覚えている問題を一気に解いてしまって、時間が余れば、テキストに出ていなかったパターンの問題を考える、というやり方で、得点力アップを目指していただければと思います。
次回は、5月25日(火)に「中学入試をしたいのだけれど、算数だけがどうしてもよくならない。どうすれば良いの?」というテーマでお話したいと思います。
追伸
昨日、朝の7時過ぎに日食めがねを持って近所の公園に行きました。
近所の公園では、中学生らしい男の子が2人、日食グラスを太陽にかざして、熱心に観測していましたので、観測の邪魔にならないよう気をつけながら、私も日食めがねをかざしました。
7:30ごろ、「日食グラス」を通して見た金色のリングは、忘れられない記憶になりそうです。
<お知らせ>
さらに広く学習相談を受け付けるため、学習相談専用のフリーダイヤルを開設しました。
京進これから研究所内「江川先生の学習相談ダイヤル」:0120-770-878
5月8日(火)スタート
すでにお子様の学習相談や受験についてのご相談電話を多数いただいております。
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お子様の勉強についてお気軽にご相談いただければと思います。
(京進これから研究所とは?)
京進これから研究所では、将来にわたって生徒さんに役立つ何かが提供できるように教育企業としてできることを日々研究しています。新規事業の種(シーズ)の収集や新商品の開発、教育指導方法、生徒さんのやる気向上の問題などを研究するなかで、生徒さんや保護者の方々からのご相談やご意見をいただければと考えております。