塾講師歴20年のプロが語る、上手な塾の利用法 掲載予定
前回のコラムで「予習は必要?」というテーマでお話しましたが、今回は「テストを上手に使おう」という内容でお話したいと思います。
<テストに潜む2つの意義>
学力テスト(学校の定期テストや模擬試験)は今、どれだけの学力があるかを確かめるために受験されるかと思います。
点数や偏差値で自分の相対的位置や志望校への合格可能性を知ることはもちろん重要です。
しかし、そこに潜むテスト受験の2つの意義を皆さんは気づいておられるでしょうか。
テストには2つの意味があります。
1つは、テストに向けて勉強することで学力を養成する事と、あと1つは、テストで間違えた所を復習する事で学力をより高めることです。
お子様はテストに向けて熱心に勉強しておられると思いますが、テストを受けた後は、返却された点数や順位だけを見て、あとは放ったらかしになっていないでしょうか。
テストは、塾でも学校でも、先生が「ここが大切」「ここをしっかり覚えておいて欲しい」と思って問題を作成される場合が多いのです。しかも、テスト問題はテストを受けている間に、一所懸命に取り組んだ問題です。これを放置する事は、とてももったいない事です。
テストを受けて、間違えた問題、分からなかった問題は、問題番号にチェックをつけた上で、解説を見ながらしっかり復習しましょう。復習のやり方としては、単に解説を読むだけではなく、解説を読んで、理解して、実際に自分でノートに解きなおしておくのが良いと思います。
その上で、テスト問題・解答解説と自分の解答用紙はまとめて、ファイルしておく事をお勧めします。間違いを解き直したノートも一緒にまとめておくと良いでしょう。それは各単元の重要ポイントと自分の弱点が網羅された貴重な資料になります。
受験前に、テストファイルと間違い直しノートを持ち出して、自分の間違えた所を見直せば、非常に効果的な復習が出来ると思います。
<お知らせ>
さらに広く学習相談を受け付けるため、学習相談専用のフリーダイヤルを開設いたします。
京進 これから研究所内「江川先生の学習相談ダイヤル」:0120-770-878
5月8日(火)スタート
祝日を除く、火・金の13:00~18:00
お子様の勉強についてお気軽にご相談いただければと思います。
(京進これから研究所とは?)
京進これから研究所では、将来にわたって生徒さんに役立つ何かが提供できるように教育企業としてできることを日々研究しています。新規事業の種(シーズ)の収集や新商品の開発、教育指導方法、生徒さんのやる気向上の問題などを研究するなかで、生徒さんや保護者の方々からのご相談やご意見をいただければと考えております。
次回は、5月8日(火)に、「親としての注意点」という内容でお話したいと思います。
テストを上手に使おう