受験生及び受験生をお持ちの保護者の皆様
関西圏の中学入試については、ほぼ結果が出揃ってきました。
合格された方、残念ながら失敗された方、悲喜こもごもですが、どちらの保護者の方にも知って頂きたい事があります。
それは、入試はゴールではない、という事です。
進学する中学が、第1志望校の場合もありますし、不本意ながら志望校でない場合もあるでしょう。
いずれの場合も、お子様にとって、これから中学という新しいステージが始まります。
合格、不合格に関わらず、お子様が胸を張って、新しいステージに進んで行くことが出来るよう、お母様、お父様が支えてあげて欲しいと思います。
高校入試についても1ヶ月をきりました。
中3受験生をお持ちのお母様、お父様へ、今回から、3回にわたって、高校入試本番に向けて是非、知っておいて頂きたいことをお話したいと思います。
第1回
「入試直前。まず優先すべきは体調管理」
入試が近づいてきて、気をつけなければならない事はたくさん出てきますが、まず優先していただきたい事は、体調管理です。
睡眠時間を十分とること、健康に注意すること、これは当たり前のことのようですが、お子様の生活状況に気をつけてあげて頂きたいと思います。
以前、この時期に、受験生をもつお母様から、こんな相談を受けた事があります。
「入試まであと1ヶ月をきったので、子どもには、『たった1ヶ月のことでしょ。悔いのないように全力で勉強しなさい』と言いました。子供は毎日、睡眠時間も削って、勉強しました。多分、毎日4時間くらいしか寝てなかったと思います。
それほど頑張ったのに、絶対に受かるといわれていた併願私立の特進コースに受からずに普通科回しになりました。
第1志望は公立高校なので、『今から公立高校受験に向けて、もうひと踏ん張りしなさい』と言ったのですが、子どもの顔色が日々、悪くなっていきます。点数も下がってきているようです。
心配で仕方ありません。どうしたら良いでしょう?」
このご相談をお受けした時に、「それでは、受かるものも受からなくなりますよ」とお答えした事を覚えています。
受験が迫ってくる中で、睡眠時間を十分にとるなど、体調管理を優先する事で、今まで以上に、「短時間で」「集中して」「効率的に」勉強することが必要になります。次回はこのあたりをポイントにお話したいと思います。
最後に、お母様、お父様にお願いしたい事は、お子様が焦らない環境を作ってあげて欲しい、という事です。試験が迫ってくると、お母様やお父様が何も言わなくてもお子様はプレッシャーがかかりますし、焦ってきます。焦りから無理をして、かえって能率が上がらなくなったり、体調を崩してしまったりします。
お子様には、出来るだけゆったりと、明るい気持で過ごせるような話題と、ご家庭の雰囲気を作ってあげて頂きたいと思います。そして、今まで通り、規則正しく生活するように指導してあげて頂きたいと思います。
次回以降は、
第2回「知っておきたい、入試直前期間の勉強法」
第3回「知って得する、入試本番で気をつけたい事」
をお伝えする予定です。