塾講師歴20年のプロが語る、中3の受験生をお持ちの保護者の皆様へ
こんにちは。
気温の変化が激しいですね。
急に寒くなったり、暑くなったり、皆様、体調は大丈夫でしょうか。
知り合いで、整体師をしている人に聞くと、この時期は、筋肉が固まりやすく、
肩こりや腰痛に悩まされる人が多いとか・・・
くれぐれもご自愛ください。
お子様のご様子はいかがでしょうか。
急な気温の変化で、風邪などひいておられないでしょうか。
秋は、体育祭や文化祭、合唱コンクールなど、学校のイベントが多い時期です。
ついつい、勉強がお留守になってしまう場合があります。
昨年のこの時期に、中3生のお子様をお持ちのお母様から、
「子どもが学校の文化祭の準備ばかりやっている。文化祭の準備が忙しくて、
勉強する時間が無いという。
ついつい、『受験が迫ってくるのに、なんで、あなたは本気で勉強できないの?』と叱ってしまう。子どもは『そんな事、言っても仕方ないやん』と反抗する。どうしたものか?」
とご相談を頂きました。
お子様に意見をする時、「なんで~できないの?」という言葉は、
あまり効果が期待できないと聞きます。
「なんで?(何故?)」が曲者です。
多くの子どもは、幼い頃から、親から叱られる時に「なんで~できないの?」
「何でそんな事するの?」と言われて育ちます。
子ども達は、「なんで?」という言葉を聞いた瞬間に、
「叱られている」と感じて、心を閉ざすか、反抗的になるようです。
余談ですが、一般的には「なぜ?」「なんで」と聞くよりも
「何が?」と聞いた方が、受け手は「責められている感」が薄れるそうです。
例えば「何で理科の点数が悪かったの?」よりも
「何が点数が取れなかった原因と考えているの?」の方が
客観的に質問されているという印象を受けます。
この場合は、お子様は「勉強する時間が無い」と訴えておられます。
それは、お子様からのSOSだと思っていただいて良いかと思います。
「どうすれば解決できるのか?」を一緒に考えて、提案してあげてほしいと思います。
「それじゃあ、どんな時間の使い方をしているか、書き出してみようか?」
と提案してみたらいかがでしょう。
お子様と一緒に、この1週間、どんな時間の使い方をしたのか、書き出してみるのです。
書き出してみると、それほど見たくも無いテレビ番組を見ていたり、
友達とだべっていたり、など、無駄に過ごしていた時間が見えてきたりします。
無駄に過ごしている時間が見えてきたら、
「ここのところに、時間をつくれないかな?」と提案してあげましょう。
お子様のやる気を引き出すには、強制より提案が良いようです。
お子様と対話しながら、楽しんで「開き時間探し」をしてあげていただければ、と思います。
これを何回かくり返せば、いつの間にかお子様自身で、
自分のスケジュール管理が出来るとようになっていきます。
それはきっと、お子様にとって大きな財産になると思います。