ブランディングのベースはビジネスの道徳心
まずは「QUALITY」から
ブランディング3要素「QUALITY」「DESIGN」「PROMOTION」の中で、最も最初に取り組むべきは「QUALITY」です。「QUALITY」とは、その企業やショップが行う業務の品質を上げるということです。物販や飲食では商品の品質を上げる、サービス業では提供するサービスの利便性やパフォーマンスの質をあげるなど、前回のコラムでも書かせていただいたように、「生業」の「QUALITY」を上げるということです。
このことはビジネスを続ける上で極々当たり前のことですが、この努力を怠っている企業やショップも現実に沢山存在します。例えばおいしくない料理を出したり、お店の前が汚い飲食店などは普通に存在しますし、信用できない営業マンを得意先に送り込む企業も普通に存在します。
ブランディングにおいてはまず、このような企業としてのマイナス点を改め、そのビジネスの本質をしっかりとつかむところから始めましょう。
料理や商品の質を高め、接客にも注意し、アフターフォローもきちんとやる、こういったビジネスの超基本ができているかを今一度チェックしてみてください。以外なほどできていないことが沢山見つかるものです。そこを改め、自信を持って自分たちの創った商品やサービスを提供できる環境を整える、それこそがブランディングの中で、最も最初に注力しなければいけないところです。
「QUALITY」の向上は「自信」を生み出す
そして、それを高いレベルで達成できたと自覚できた時には、きっと自分たちのビジネスやブランドに自信が持てるようになっているはずです。その自信を持つということがブランディングにおいてはものすごく大事だと私は思っています。
自分たちで自信が持てない物を売るということは、お客様やユーザーに対して嘘をつくことです。自信の無いサービスや商品を売る時点で、ブランド力やその価値を放棄していることと同じです。これではブランディングも何もありません。
ブランディングにおいてまず「QUALITY」が一番に大切だというのは、自分たちのビジネスに対して自信を持つことに繋がるからです。そしてそれはお客様に対して嘘のない信頼できる商品やサービスとなり、ブランド力を築き上げる礎となるからなのです。