日本の年金給付は…総所得代替率を見る

2015年3月31日公開 / 2015年7月16日更新

テーマ：年金

コラムカテゴリ：お金・保険

コラムキーワード：年金給付

質問ですが、現在65歳以上の年金世代を何人の現役世代（20～64歳）で支えていると思いますか？

OECD（経済協力開発機構）の2012年時点の調査では
日本は加盟34か国で最も！少ない2.4人です。
文字通り世界最速で少子高齢化が進んでいます。
なのでその分現役世代の負担もかなりのもの…。

日本を追いかけている国も多く、韓国では現在5.6人だが
2050年には日本と同じ1.4人になるようです。

現役所得に比べた年金額の推移　　　　年金世代1人を何人の現役世代で支えるか（高齢者支援率）
　　（総所得代替率％）　　　　2012年　　2050年
イギリス　　　　　　 32.6　　　　　　3.5　　　　　2.2
日本　　　　　　　 35.6　　　　　 2.4　　　　　1.3
米国　　　　　　　 38.3 4.4　　　　　2.5
韓国　　　　　　　 39.6 　5.6　　　　　1.4
ドイツ　　　　　 42.0 2.9　　　　　1.5
オーストラリア 52.3 　4.3　　　　　2.5
ギリシャ　　　　　　 53.9 　3.2　　　　　1.5
スウェーデン 55.6 3.1　　　　　2.3
フランス　　 58.8 　3.3　　　　　2.0
イタリア　　　 71.2 2.9　　　　　1.5
オランダ　　 90.7 　 3.7　　　　　1.9
総所得代替率…
　　年金給付の水準を示す指標で、給付開始時の年金額がその時点の
　　現役世代の平均収入と比べてどの程度あるかを示すものです。

オランダは90.7％もあるのに対し、日本を含め、英国・米国・韓国は30％台とかなりの不安があります…。