上田寿代プロのご紹介
要介護の高齢者が自分らしく暮らすための賃貸住宅を運営(2/3)
普通のマンション同様、自分の生活スタイルを楽しんでほしい
マンション1階には、介護保険を使って利用するデイサービス施設「ほほえみの里」があり、入居者以外の高齢者とも交流できます。日常生活は、介護保険を利用してヘルパーにお世話してもらえるので安心。居住空間は1階に3室、2階と3階に各9室設けられています。
「医療機関との連携はもちろんありますが、基本的には完全独立の個室で自由に生活できます。ご本人の健康状態次第で、晩酌も外出も旅行も自由。夫婦や親子、兄弟での入居も可能。2室借りて1室を寝室に、1室をリビングとして利用している方もいるんですよ。普通のマンション同様、ご家族がお泊まりに来るのも自由です」。これまでの人生と同じ生活をできるだけ続けられるように。ここには、そのための配慮が行き渡っているのです。
建築の際には、上田さんのアイディアがたくさん盛り込まれました。「高齢の方が使いやすいよう、電気のスイッチは通常よりやや低い位置に、コンセント位置はやや高めに設置。体調が悪くなった時に押す呼び出しベルは居室、トイレ、浴室に設置し、事務所に直接つながるようにしてあります。トイレは、もし倒れそうになった場合にも壁で自分を支えられる広さに。また認知症気味の方のため、階ごとにエレベーターのドアの色と居室のドアの色を同系色にしてあります。建築士さんや施工業者さんの協力で、暮らしやすい空間を実現できました」
空間の工夫に加え、スタッフの親身なお世話や看護師のゆったりとした声かけなども、居心地の良さを高めてくれるようです。病院からの退院後、意識レベル0(ゼロ)の状態で入居した人が、手厚い介護のおかげで入居時より状態が落ち着き、家族の声に反応したり、スタッフの動きを目で追ったり、笑ったりするようになり、安楽に過ごしているケースもあるのだとか。
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