先日、ある会社様で、人権研修の一環として、ハラスメント研修をしてきました。
人権研修でハラスメントを扱うのは、ハラスメントが重大な人権侵害であるからです。
ハラスメントが人権問題であるわけ
ハラスメントは、支配的関係がベースにあります。この支配的関係とは、一言で言えば「いやと言えない関係」です。たとえば上司の部下に対する仕打ちがひどいものであったとします。部下がその仕打ちに対して「いや」と言えたらその仕打ちはなくなるでしょう。しかし、上司に逆らうと、降格や減給仲間はずれや暴言暴力をされるとなったら、これは部下としてもいやとは言えません。部下がいやと言えない(なので言わない)から、上司は部下にひどい仕打ちができるわけです。人間はだれしも、誰かに不当に支配されない権利があります。この権利は人権の根幹にあるものです。他人を不当に支配することは、重大な人権侵害になります。ですので、ハラスメントは人権問題なのです
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ハラスメントをどう防ぐか
では、支配的な関係による人権侵害としてのハラスメントをどう防ぐか。まず支配的関係=「いやと言えない関係」をなくし、「いやと言える関係」をつくることです。「いや」と言っても、降格や減給仲間はずれや暴言暴力がない関係です。これは、「心理的安全性」がある関係とも言い換えられます。話を聞く側は言う側の人の話をきちんと聞く、言う側の人はきちんとした言い方で言う。これは、グループワークなどによって練習することができます。さらに、もめそうなときは第三者を入れることも有効でしょう。
といった話をしてきました。ハラスメントに対する理解が広がってきているのとは裏腹に、やはりまだハラスメント事案があることが事実です。最近は「ビジネスと人権」も言われます。労働者を含めたステークホルダーの人権を守ることは会社の義務です。ハラスメントを防ぐことは、人権擁護の大きな一部です。ぜひご検討ください。



