住宅設備屋さん
本日は立春。春のはじまりです。
昨日の節分に、本棚の奥から漱石が出てきました。
日頃のぎゅうぎゅうに詰め込まれた、本棚が想像されますでしょう。
山路を登りながら、こう考えた。
智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ………
装丁の色、中身の紙の色も変わり文字を追っかけるのが
古い本はどうもめんどうになります。
私は、回顧録は好きではありません。
ただ、ページをめくるたびに
35年ほどまえの記憶が文字の文脈とは別に、湧いてまいります。
一つの本から連想される、風情とか、風景とか、
形ではないこころの動き。
建築を考えるときに大切にしたい事です。
不思議ですね。