住宅設備屋さん
祇園に事務所を構えていると、色んな行事で季節感を感じる事が出来ます。
その一つ、「事始め」は、古いならわし、12月13日のこの日から正月の準備
にかかる事から正月おこしとも言われています。
祇園甲部では、舞妓さんや芸奴さんが一重ねの鏡餅を持ってお師匠さんの所に
一年のしめくくりと新年に向けてのご挨拶に行きます。
12月13日 事務所の前でご挨拶まわりの舞妓さんや芸奴さんを見かけると
新しい年が間もなくやってくる実感がわきます。
今日は私の誕生日でもあります。
私には1年の締めくくりと新たなスタートの節目と言う気持ちがり強く感じられます。
小さい時から暮らしている東山界隈は、地域性のある行事や慣習が数多くあり、
その行事を通じて、古くからの暮らしが形は少しかわれども受け継がれています。
町家の耐震診断士をしている私は、よく京町家のお宅にお邪魔します。
古い建物を拝見すると当時ここを設計した人は、どんな人だったのだろうと思いますし
先人の残した知恵や技術に会う事が出来ます。京町家などはほとんど誰が設計した
とも残らず当時の棟梁の腕と経験一つで建築されました。
建物を考え、建てた先人達の思いが形となって残っています。
そのような大切にしたいものが京都には、まだたくさん現代に残されています。
古くから伝わる知恵や技術を受け継ぎ次世代に引き継ぐ。
それをまた次の新しいものへと変えていく力。
それが先人から受け継いだ大きな責任かなと感じるこのごろです。
後世に残せる足跡を考えながら、仕事をしたいと思っています。