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コラム
べんがら
2010年5月11日 公開 / 2014年7月3日更新
日本の伝統色名は興味深いものが多いですね。
弁柄もそうですが色の名前であり、江戸時代あたりから町屋などの柱や格子に塗られたり、壁仕上げとして使われています。もともと名前の由来はこの顔料がインドのベンガル地方で良質のものが多く取れこの地名から派生していると言われています。
この写真は事務所の近くの一力さんのベンガラ壁です。
土の中に含有される鉄分が酸化した色合いで、茶色味のある赤系の色を言います。朱色のような鮮やかで、わずかに黄色みのある赤系の色とは少し違います。
日本人の感性が漢字のイメージと色を組み合わせ
色と読みの音の響きが表現を豊にしていると思います。
赤銅(しゃくどう)色も茶色味のある赤系の色ですが
ベンガラほどの赤みはなく落ち着いた色合いです。
見る角度によっては黒味を帯びた茶色に見えるため
銅の素材感ももちろんあるのですが、こちらは古くから
仏像や仏教の儀式用具に使われてます。
色そのものや、その色名おもしろいです。
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