マンションライフを快適に41
今回は、排水設備その4から進めて行きます。
排水設備
雨水管
共用廊下・バルコニー側の雨水を排水する為についている雨水排水口。
雨水排水口は文字の通り、雨水専用の排水口となっていますので、雨水以外は流さないでください。
たまに、共用廊下の側溝清掃の為に掃除する目的で排水口に水を流しますが、洗剤等は使用しません。
洗剤を使用すると、下階の雨水排水口から泡が出てくる場合があるので(雨水の縦管は下階とつながっている為 下階で泡が出てくる場合がある)。
昔は、バルコニー側に洗濯機を置き、雨水排水に洗濯機排水を入れる事もありましたが、現在では洗面所に専用の洗濯機排水を接続できるので、バルコニー側に設置される事は無くなりました。
マンションを少し離れた場所から見られた方はいますでしょうか。
バルコニーを見ると、各バルコニー(2戸で1つの縦排水管の場合もあり)から下階に向かって、縦排水管が設置されています。また、共用廊下側にも一定の間隔で同じく縦管が上階から下階まで設置されています。
不具合
雨水管で不具合(故障?)になる事は珍しく、地上側(見えている部分)で不具合(劣化以外)を起こす事はマレです。
大体、埋設部分のエルボ(地中に入る為に90近くに曲がる部分)が設置され、地中に入った部分で曲がり、雨水桝に入ります。
地上から地下に入る部分の雨水縦管周辺の砂等がなくなる
この症状は、埋設部分の90°エルボが割れ、雨水が漏れる事で、周辺の砂等がなくなる現象が多いです。
雨水管廻りが無くなれば、雨水管の90°エルボ割れ(外れるも)を疑って下さい。
何故この様な事がおこるのか
正式に原因した調査した訳ではありませんが、建物には杭が入って、少々の地震が起こってもその場にとどまる位、固い地盤に杭が当たっていますが、敷地全体は、地盤改良する事はあっても、杭を固い地盤にあてる事がありません。
従って、地盤が少し下がる事で雨水排水管90エルボ部分に負荷がかかり割れる場合があります。
エルボが外れている場合は、ヒューマンエラーと考えてよいでしょう。
建物と、アスファルト・庭園等のキワ部分を良く見て下さい。
経年劣化
配管自身もチョーキング現象がおこります。
触れば、白くチョークの様な粉を吹きます。
その様になれば、塗装を塗るか、取り替えを検討して下さい。
また、縦管と接続されるエルボ・横引き菅から、水漏れを起こす場合もあります。
その様な場合は部分交換をお薦めします。
次回は、排水設備その5から進めて行きます。